自民党総裁の石破茂首相と加田裕之参院議員が3日、兵庫県内で行われた「石破茂総裁演説会」に出席した。

 この日、参院選が公示され、大荒れ事態も予想された石破首相の第一声だったが、事前告知が控えめだったこともあり、支援者用に用意されたスペースは空きが目立った。

 会場は神戸の中心部に位置する2.7ヘクタールの都市公園。広場の奥に街宣車や救護車が配置され、それを囲むようにフェンスを設置。さらに報道陣と支援者のスペースを左右に分け、手荷物検査も行われた。ガードマンや警棒を持った警官、警察犬が見回る厳戒態勢だった。

 兵庫県出身の加田氏は、1995年の阪神・淡路大震災が発生時に地元新聞社に勤務していた。震災情報や復興への取り組みを取材する中で政治を志すようになり、防災教育の制度化を強く主張している。

 会場となった公園には「慰霊と復興のモニュメント」が設置されており、演説前にお参りしてきたという。

 加田氏は「鎮魂と復興への思い、そしてまた防災への誓いを立てさせていただきました。阪神・淡路大震災から30年、忘れてはならない」と声を大にした。

 そして物価高、給付の問題、消費減税、所得税減税にも言及。「給付を求める声、減税を求める声に真摯に向き合って、政策を自由に議論し、積み上げて伝えていく」と誓った。

 加田氏の演説が終わり、石破首相の演説が始まると会場を立ち去る人の姿が散見された。

 石破首相は、神戸元町で人気の森谷のコロッケが「90円から110円になった」と値上がりしたことに触れ、子育て世代や生活困窮者への給付金の重要性を訴えた。

「ばらまきでもなんでもありません。そして忘れてならないのは消費税。医療、年金、介護、子育てであり、そのための貴重な財源。これから先の高齢化社会、日本の医療、介護、年金必ず残していかねばならない。この財源を傷つけるようなことがあってはならない」と語った。

 支援者から「総理ありがとう」の声が上がると、石破首相が満面の笑顔となる場面も。そして街宣車を降り、支援者と握手した後、大阪・関西万博で行われる「ジャパンデー」のイベントに出席するため、その場を後にした。