俳優の中井貴一(63)、女優の芳根京子(28)らが7日、都内で行われた「パルコ・プロデュース2025『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』」プレスコール及び開幕前会見に出席した。

 同作は昭和の映画界の話を描いた演劇作品。中井演じる小田昌二郎は、日本の映画監督・小津安二郎さんがモデルとなっている。

 中井の父で俳優の佐田啓二さんが数々の小津作品に出演するなど、家族ぐるみで小津さんと関わりのあった中井は、当初オファーを断わっていたという。

「〝小津イズム〟みたいなものはお伝えしますので、どうか他の方でおやりになってくださいって申し上げてお断りしたんですが…」と裏側を明かしつつ「天国に行ったときに先生に怒られるのは、俺が一番いいだろうなと思ってお受けしました。(天国で)『俺はあんなんじゃないよ』って言われるんじゃないか」と笑顔。役を演じるにあたって「『貴一』っていう名前は先生がつけてくださった。おじいちゃんみたいです、僕にとって。育っていく環境の中で刷り込まれていた」と思いを語った。

 一方の芳根は、今回が6年ぶりの舞台出演となる。共演者らの顔を見渡し「皆さんがお優しくて、支えていただいている。本当にご迷惑をおかけしておりまして…」と頭を下げつつ「でも、すごくワクワクしています。1つ1つの公演をしっかり噛みしめながら楽しんでいけたらいいなと。頑張りたいなと思っております」と意気込んだ。