女優で映画監督のサヘル・ローズが27日、大阪・関西万博・大阪ヘルスケアパビリオンのリボーンステージで行われた「ペットと暮らす日本の今『その共生のかたち』」に出演した。

 同イベントは、日本のペット文化・歴史・技術・産業・教育・法制度・暮らしなどについて「概要と先進性」を網羅的・体系的に紹介するもの。

 サヘルは犬や猫がプリントされたシャツに黒色のフレアロングスカートを合わせたラフないでたちで登壇。8歳で来日し、言葉の壁によって孤独な少女時代を過ごしたが「近所の家がサクラという柴犬を飼ってたんですね。言葉が分からないけども寂しい気持ちをワンちゃんは受け取ってくれて、悲しいと必ず寄って来てくれる。ペットって動物と人間の関係ではなく言葉の壁を越えられる」と気付いたという。

 友達がいない子ども時代にペットのうさぎ「アテネちゃん」が心の支えだったと明かした。「学校でなじめなくてイジメがすごいきつかった時、学校に行くだけで精いっぱい。泣いてるとペロペロなめてくれるし、一緒に寝てくれたり、うさぎってみなさんが想像している以上に寄り添ってくれる」と振り返った。

 サヘルが神奈川・横須賀市の老人ホーム「さくらの里」に住む犬「チロ」のエピソード(余命3か月の飼い主が残した愛犬チロを老人ホームが引き取った話)を朗読するとハンカチをほほに当てる女性や涙をぬぐう高齢男性など、客席からおえつが漏れた。

 朗読後「先に逝ってしまう自分にとって家族のような存在を『頼みますよ』って言える関係性がこの時代に必要なことで、どんどん広がってほしいですね」とコメントした。

 共演したお笑いコンビ「U字工事」の益子卓郎は「余命宣告されてても『老いて迎える青春のよう』って。最後楽しく(チロと)ベッドで過ごしてたって良かったですね」と感想を述べていた。