大相撲夏場所初日(11日、東京・両国国技館)、自身初の綱取りに挑む大関大の里(24=二所ノ関)が幕内若元春(31=荒汐)を一方的に寄り切って白星発進。取組後の支度部屋では「しっかり落ち着いて初日(対戦相手を)対処することができた。また気を引き締めて頑張る」と振り返った。

 横綱昇進の可否を判断する審判部長の高田川親方(元関脇安芸乃島)は、大の里の初日の相撲について「厳しい出足から一気に出た。強い相撲。気迫も相撲内容も言うことない。(初日は)最高だった。(2日目以降も)どんどん前に出ていけば楽しみ」と合格点。場所前に行われた横綱審議委員会の稽古総見では精彩を欠いていたが「場所前に悪いところをいっぱい出したほうが、場所でいい相撲が出る」と指摘した。

 2023年夏場所で幕下10枚目格付け出しデビュー。初土俵から所要13場所で横綱昇進となれば、昭和以降で羽黒山、照国の16場所を抜いて最速記録となる。また、年6場所制となった1958年以降では、輪島の21場所を更新。同じく年6場所制以降、新入幕から横綱まで所要9場所は、昭和の大横綱・大鵬の11場所を上回り最速となる。

 スピード記録にも期待が高まる中、2日目は春場所の優勝決定戦で下した元大関の小結高安(35=田子ノ浦)と対戦する。大の里は「いつも通り集中してやるべきことをやっていきたい。一日一番集中して、また明日頑張ります」と気を引き締めた。