元タレント・中居正広氏の元女性局員への性暴力に端を発した一連の問題でフジは今なおスポンサー離れに苦しんでる。4月にCMを放送したスポンサー企業は約90社。前年度の約400社には遠く及ばない。

 フジと親会社であるフジ・メディア・ホールディングス(FMH)は、4月30日、再発防止策を総務省に報告した。

 フジは企業理念「楽しくなければテレビじゃない」からの脱却を掲げ、同日に行った会見で、同社の清水賢治社長は「この企業風土が、かなり強く根付いていた。コンテンツは大事だが、あらゆる犠牲の上に成り立ってはいけない」と強調し、「人権ファーストを徹底する仕組みの構築」など8つの再生・改革策を実行するとした。

 そんなフジが、ここに来て〝ある社員〟に振り回されている――。4日に東京ドームで開催される「RIZIN男祭り」に参戦する現役フジ社員のウザ強ヨシヤ(29=Fight Club428)だ。

 ウザ強はフジで、プロ野球・ヤクルトスワローズの球団担当などしていた〝ガチ社員〟。4月9日の「男祭り」のカード発表会見には会社の承諾を得ずに試合出場を発表した。けがをすれば仕事に影響が出ることが「就業規則違反」として許可は出されず、話し合いは平行線をだどり、4月下旬にフジはウザ強に「戒告」処分を下した。

「中居氏との関係で問題視された元編成幹部をはじめ、複数社員の処分が検討されている中で、さらにウザ強の問題が浮上し、上層部は『それどころじゃない』と頭を抱えている」(フジ局員)

〝楽しくなければテレビじゃない〟という以前のノリの良い企業風土であれば、面白がられた可能性はあるが、現在のフジとしては就業規則違反をスルーすることは難しい。

「一連の問題が起こる前は、格闘技大会に出場しても〝ウザ強〟を批判する声は局内で上がらず、一部の上層部は応援していた。渦中の元編成幹部は、その存在を面白がっていたほどですから」(同)

 タイミングが悪かったということか。