フジテレビから手を引いたスポンサーがなかなか戻らない。4月にCMを放送したスポンサー企業は約90社。前年同月が400社以上だったことを考えると、まだまだ厳しい状況だ。一時はACジャパンのCMばかりが流れたが、最近は番宣や出資している映画の宣伝で穴を埋めている。

 そんな最中、フジが頭を抱える問題が起きた。永野芽郁と田中圭の不倫疑惑報道だ。5月16日公開の永野主演映画「かくかくしかじか」の製作委員会にフジも名前を連ねているからだ。

 映画はマンガ家の東村アキコ氏が自身の体験談をもとに執筆した同名マンガが原作で、マンガ家を夢見る高校生・林明子と、最恐の絵画教師・日高健三による闘いの記録が描かれている。明子役が永野で、日高を大泉洋が演じている。

 フジは以前から「かくかくしかじか」のCMを流している。スポンサー企業の自粛によりCMが埋まらないことから枠は豊富にあり、公開を前にさらに加速すると見られていたが、雲行きは怪しくなってきた。

「永野、田中、そして永野との親密報道があった韓国人俳優の3つの事務所とも否定しているとはいえ、このタイミングで永野主演映画のCMをバンバン流していいものか、という意見が局内で出ています。だからといってCMを流さなければ観客動員に響くでしょうから、頭の痛い問題です」(フジ関係者)

 窮余の策として自社モノのCMを流しているフジだが、着実に効果は上がっている。現在、フジでは藤原紀香が主演する舞台「サザエさん」(6月5~17日=東京・明治座、7月5~8日=大阪・新歌舞伎座)のCMが多く流れている。「チケットの売り上げは好調です。局内では『あれだけCMを打っていると効果はある』と分析されています」(同)

「かくかくしかじか」は人気漫画が原作でそもそもの期待値は高いとはいえ、フジのCM攻勢でブーストをかけてさらに動員を図りたかったところだ。いったいどこまで宣伝するのか、フジは難しいかじ取りを迫られている。