大阪・関西万博の開幕から一夜明けた14日、初日は悪天候のため飛ばなかった万博の目玉の一つである「空飛ぶクルマ」が大阪の空に舞い上がった。一方、夕方になって落雷の危険性が高まり、大屋根リング上への立ち入り制限が行われるなどハプニングも。波乱のスタートとなった万博だけに様子見をする人が増えている。

 開幕日は大屋根リングに〝雨漏り〟が発生。14日になって日本国際博覧会協会は「雨どいの水があふれ出た」と明かし、原因を調査し、補修すると説明した。また、開幕前に発覚したリングの一部海上にせり出した部分の盛り土が浸食している問題については、全面的に復旧工事を行う予定だ。

 入場をめぐっても時間がかかると話題になった。入場ゲート付近で通信障害が起き、携帯電話がつながらなくなったことで入場時に見せるQRコードが出せず時間がかかっていたという。対策としてソフトバンクは14日までに自動車に通信設備を搭載した移動型基地局を配備、NTTドコモと楽天モバイルも移動型基地局の配備を決めた。実際に2日目は会場内含めて行列が解消された。

 一方、初日に「関西パビリオン」でみこしを担いでいた和歌山県の岸本周平知事が、14日朝に知事公舎で倒れているのが見つかった。意識不明の重体で、現在、集中治療室で治療を受けている。万博参加との因果関係は不明だが、関係者に衝撃が走っている。

 X(旧ツイッター)では来場者によるトイレが使いにくいとの苦情の書き込みもあるなど波乱の幕開けとなった万博について、林芳正官房長官は14日の会見で「運営面の課題も見られた。継続的な改善によって、来場者の満足度を高めていきたい」と述べた。

 SNSでは「面白かった」という意見もあれば「人混みの中、大雨にうたれながら歩きまくって飯食っただけなんで行かなきゃ良かった」(配信者のコレコレ氏)と批判的な感想もあふれている。それだけに「行くのはもうちょっと様子見てから」「万博気になるけど様子見」と、初日のトラブルの報道もあったからか様子見が増えている。

 博覧会マニアは「開幕直後の運営に不備があるのは想定してましたが、予想以上に混雑したようですね。運営に慣れてきたころの平日に行こうと思います」と、やはり様子見だと話した。

 それでも入場に時間がかかる問題は手荷物検査を行う以上は避けられないのかもしれない。「つい先日、関西空港で米国から来た男が拳銃を持ち込んで逮捕されています。男は『万博のタイミングで来た』と話しているそうで、男が万博に来るつもりだったかは分からないですが、テロの可能性を考えると手荷物検査を緩くするわけにはいかないでしょう」(同)

 初日の13日は、一般来場者が11万9000人だった。2005年に開催された愛知万博の入場者数の推移を確認すると、開催期間後半の方が人出が多くなっている。後半になっても〝並ばない万博〟とならない日もあるかもしれない。「愛知万博での経験をいうと人気パビリオンはあきらめてすいているところを優先して回るとロスを少なくできます」(同)と取捨選択が楽しむコツだという。

 今後、さまざまな問題点が改善されればなによりだ。