元タレント中居正広氏の性暴力に端を発する問題をめぐり、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明の事務所は9日、フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があったことを明らかにした。週刊文春電子版は同日、第三者委報告書が指摘した類似事案に登場する「有力な番組出演者」が石橋で、フジ女性社員がセクハラ被害を受けたと報道。事務所は、セクハラの有無は「分からない」としている。

 石橋は今月3日、食道がん治療のため芸能活動を休止すると発表。第三者委の調査に関し、事務所は「病気療養の準備のため対応できなかった」と説明した。

 文春が報じたのは、中居氏の性暴力を認定した報告書に出てくる「重要な類似事案②」について。女性社員は10年以上前、男性社員から呼び出されて「有力な番組出演者」との会食に参加したが、途中で2人きりにさせられた。別の店に移動後、番組出演者は下半身を露出。危険を感じた女性はその場から立ち去ったという。この有力な番組出演者が石橋だったという。

 療養中の石橋に飛び出した性的スキャンダルに、ファンはフジ名物番組への影響を危惧している。それは年に2回、「土曜プレミアム」枠で放送されている「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」だ。

 有名無名問わず、出場者がマニアックなモノマネを披露し、それを石橋らが評価する人気番組。もともとは「とんねるずのみなさんのおかげでした」内のワンコーナーだったが、同番組終了後に現行タイトルで特番化された。直近放送は昨年12月7日。

 テレビ関係者は「過去にDVDも発売されるほどの人気番組。報道を受けてフジはどうするか。タカさんは第1回から出演する番組の〝顔〟ですが、第三者員会の調査報告書にも載るようなハラスメントを働いていたことがわかった。まずはフジのヒアリングに応じる必要があると思います」と語る。

 お笑い界からも心配の声が上がる。同番組は素人や無名芸人の登竜門でもあったからだ。今年のR―1グランプリで準優勝したピン芸人のハギノリザードマンは「細かすぎて」の優勝者。この番組で知名度を大いに上げた。

「『細かすぎて』で注目され、仕事が倍増した芸人はごまんといる。ジャパニーズドリームを狙える数少ない番組。絶対に存続してほしい」とはお笑い関係者。

 石橋ショックは尾を引きそうだ。