元タレントの中居正広氏による性暴力問題で批判されたフジテレビで、長寿アニメ「サザエさん」(日曜午後6時30分)に新規スポンサーが付いたことが分かった。逆風にさらされるフジにとって新規スポンサーはうれしいはずだが、複雑な声も聞かれる。一方、スポンサーになることを検討する企業は、難しい判断を迫られている。

「サザエさん」の6日放送では、買取販売やレンタルなどを展開するゲオなど計2社がスポンサーとして紹介された。ゲオ(GEO)は7日、取材にスポンサーになったことを認めた。

「サザエさん」は言わずと知れた日本を代表するアニメで、広告代理店業界ではCMの訴求力が抜群に高いと評価されてきた。同番組のスポンサーはこれまで国内の有名企業8~9社。他の企業がスポンサーになることを検討しても既存の8~9社が契約終了することなく、その枠はなかなか空かなかった。

 それが一連の問題により、同番組のスポンサーがCM出稿を次々と見合わせる事態に発展。2月2日放送からCM出稿するスポンサーはゼロになっていた。

 ここにきてスポンサーの〝復活〟はうれしいはずだが、フジからは複雑な声も聞かれる。

 フジ社員の話。

「新規のスポンサーが2社決まったということは、逆にいえば既存の8~9社の中から2社は4月以降の契約を更新しなかったということ。一連の問題を受けて見切られたと考えられます」

 スポンサーになることを検討する企業も難しい判断を迫られている。

「一連の問題によって、これまでスポンサーになることを検討していた企業にとっては千載一遇のチャンスが訪れています。ただ、騒動が鎮火したとはいえないタイミングでスポンサーになると、SNSで疑問視されかねない。企業にとって商品宣伝するための〝超優良物件〟だった『サザエさん』をめぐり、各企業がスポンサーになるか、ならないかを検討しつつ、他企業の動向を探る〝チキンレース〟になっています」(広告代理店関係者)

 中居氏とフジの問題は国民的アニメにも波及している。