アジア各国と日本をインターネットで結んで学問、ビジネスの人的交流を深めていくことを目的に設立された「アジアオンライン大学」の開設式が3日、岡山・ジップアリーナ岡山で、初代学長に就任した元千葉県知事で俳優の森田健作(75)の出席の下、行われた。

 通信教育で海外も対象にした教育機関としては国内初。森田は「まずはスタートできたことが喜ばしい」とした上で「少子化が進む中で労働力不足が問題になっている。今こそ日本人が培ってきた経験やノウハウをアジア各国の若者に伝えることで人的交流を深めていくことが重要」と力強く語った。

「アジアオンライン大学」は、岡山理科大学の母体となる学校法人加計学園と森田が共同で準備してきた。森田は、開設に向けてタイをはじめアジア各国を何度も訪問し、大使館などとも協議を重ねてきた。

 大学関係者によると「アジア各国から問い合わせが殺到してきた」そうで、一期生として入学する留学生はタイのみならずウズベキスタンやミャンマー、インドネシア、バングラデシュなどアジア8か国から若者を受け入れた。

「もちろん日本人の入学者もいますが、定員200人のうち半数は外国人です。中でもウズベキスタンからの学生が40人で最多となりました」

 授業に関してはアジア各国に「サテライト学習センター」を設置し、通信教育で学ぶシステムとなっている。

 これについて森田は「待遇面の問題はあっても日本で働きたいと思っている人がアジア各国には多い。そういった人のために通信教育を通して、日本の習慣や礼儀、さらにはビジネスのやり方を学んでもらえたらと思っている。当然、日本の企業とも連携して優秀な人材を育てていかなければならない。単に勉強をするのではなく、日本人が培ってきた経験やノウハウをアジア各国の若者に伝えていきたいと思っている。とにかく無理だ無理だと諦めてしまうのではなく、まずは行動すること」と力強く語る。
  
 自身は参院議員、衆院議員、千葉県知事などを歴任してきたが、そういった中で「絶対にあり得ない」と言われたアクアラインの通行料金800円化を実現した実績がある。それだけに「アジアオンライン大学」開設の意義を訴える。

 さらに、タイとの関係を例に挙げ「僕は50年以上前から、何十回と行ってます。タイは〝ほほ笑みの国〟と言われるように、謙虚で礼儀正しく国民性も日本と親和性がある。私が県知事時代には千葉の物産を売り込んだこともある。今は政治の世界とは無縁となりましたが、人のつながりを生かしてタイと日本、そしてアジアへと和を広げていきたい」と意気込んだ。
 
 岡山理大国際交流局によると「すでに国内での賛同企業も増えています。まずはIT人材の育成を目指していきたい。いずれにしても、アジア各国の学生は母国にいながら日本の高等教育を受けることができる上、岡山理科大の卒業資格を得られるようにしています」と話している。