ボートレース若松のSG「第60回ボートレースクラシック」(優勝賞金4200万円)は30日、12Rで優勝戦が行われた。絶好の水面で枠なり3対3で始まったレースはインからコンマ08のトップスタートを決めた佐藤隆太郎(30=東京)が1M出口で一瞬のうちに後続を突き放す圧巻の逃げで独走のゴール。SG4回目の出場にして初優出Vの快挙を成し遂げた。
20度を越える高い気温に強い風、安定板装着で行われた前検から1週間後――。優勝戦は水面こそ穏やかだったが真冬並みの気温5度。気圧も高く、前検とは正反対のコンディションだ。
優勝戦に駒を進めたのはSG優勝経験ある馬場貴也、宮地元輝、池田浩二と未経験の佐藤、西山貴浩、塩田北斗。最終決戦は未経験レーサー3人が上位を独占した。6人がボートに乗艇するとピットアウト前だというのに水面際で鈴なりになって観戦する大勢のファンから大歓声があがった。
ヒートアップした空気にSG初優出の佐藤と塩田は押し潰されるのでは? という不安は杞憂に終わった。ゼロ台の快ショットで飛び出した佐藤とカドのぞいて果敢に仕掛けた塩田のワンツー。ボートレースは現在進行形で進化していることを実感させる。
とりわけ一瞬で決着をつけた佐藤の逃げは素晴らしいの一言。「スタートは放り放り。塩田さんが見えたので握り気味のターンになったけど、後ろを見たら誰もいなかったのでホッとした。道中はガッツポーズをどうしようと考えていた」と快速30号機の後押しがあったにしても余裕のレースだった。
東京支部は〝ポスト浜野谷憲吾は誰か〟が十年来のテーマで何人もの名前が挙がったが、浜野谷以外でSGを取ったのは2015年GPシリーズの長田頼宗以来。大物感では佐藤が一番かもしれない。本人も「ずっと東京支部は…、と言われ続けてきたので何とかしたい気持ちはあった。今後は日々、強くなって毎年グランプリに出場できるようになりたい!」と東京支部を引っ張る新エースに名乗りをあげた。












