フジ・メディア・ホールディングス(HD)とフジテレビが27日、定例の取締役会を開き、終了後に金光修フジHD社長と、清水賢治フジテレビ社長が会見を開いた。

 フジテレビを巡っては、元タレント・中居正広氏の女性トラブルに当時、幹部社員だったA氏の関与を指摘する報道や、局のトラブル対応に端を発した一連の問題を受けて、CMの差し替えが相次いでいる。

 清水社長は、2月の放送収入が前年同月比で「約10%弱のレベルに落ち込んでいる。90%マイナス」と説明。フジ・メディアHDは先月30日、25年3月期連結決算の業績予想を下方修正。フジテレビの広告収入が従来見通しから233億円減少すると発表したが、多大な影響が続いている。

 現在、第三者委員会がトラブルへの社員関与の有無や事後対応などを調査中。3月末をめどに提出される調査結果を受け、フジは経営体制を刷新する方針だ。

 清水社長は6日に社内に設置した「再生・改革プロジェクト本部」の途中経過を報告し、今後も「社内のあらゆる制度、風土、意識について聖域なき改革を実行し、信頼回復を目指してまいります」と決意。その一方で「問題の本質的な解明および最終的な再発防止策は、第三者委員会の調査結果を待つことになります」と説明したが、局内からはトラブルの当事者であるA氏の言動に不安の声が上がっている。

「第三者委員会の調査中にもかかわらず、Aさんが週刊誌の取材に堂々と答えているからです。編成幹部の役職を解かれ、人事局付となり、出社もしていない。いずれは退社するのではとささやかれていますが、退社後にフジの内情を暴露するのでは…と不安視されている。これまでも、うちの元社員がいろいろ暴露してますから」(フジ局員)

 発売中の週刊文春では、A氏はタレント側から女性を求められた経験を聞かれ、「過去に一度もなかったとは言えません」ときわどい発言。女性が参加した中居氏のマンションで行われたバーベキューについても「集まりやすい場所だった」などと明かしている。

 この日の会見で、清水社長は女性に謝罪したい意向を明かしながらも「今、第三者委員会の調査をやっております。第三者委員会の方に問い合わせした結果、『今は調査に支障があるのでやめてほしい』と言われております。我々としてはまだ動きが取れない状況」「調査に全面協力することが最優先。『待ってほしい』と言われたら、第三者委員会の意向を尊重する形しか取れない」と説明した。

 前出フジ局員は「事件に関係ない社員にも『取材に答えないように』と厳命されているのに、Aさんが取材に堂々と答えているのが驚き。調査結果と整合性が取れないようだと、それはそれでまた追及されてしまう」(同)

 フジ再生の足かせにならなければいいが…。