ボートレース浜名湖のプレミアムGⅠ「第1回スピードクイーンメモリアル」(優勝賞金1300万円)は24日、12Rで優勝戦が行われた。
3対3の枠なり進入で始まったレースは、インからコンマ09の快ショットを決めた平高奈菜(37=香川)が、2コースからツケマイを打った川井萌と、3コースから差した山川美由紀を1M出口で突き放し、独走でゴール。通算35回目、GⅠは2020年の浜名湖クイーンズクライマックス以来2回目のVを飾り、初代スピードクイーンに輝いた。
スリットで後手に回った地元・川井が2コースから意表を突いたツケマイ敢行だ。あの隊形から差しても勝てないと、優勝だけを狙った捨て身の作戦。2周2Mで転覆に散ったが、終始握って攻めた姿はファンの目に焼き付いたはず。今後の女子GⅠ戦線で主役に躍り出る日も近いだろう。
勝った平高も新人時代は事故の連続だった。デビュー戦のまるがめでは9走して6着6本に事故3回。差すことを知らず、コーナー戦は握って握って握り倒した。レースが終わるごとに先輩たちから「あそこは差すべきだった」とアドバイスをもらう光景をよく目にしたが、若き日のがむしゃらな全速戦がスピード強化に役立ったのも事実。だからこそ〝スピード〟クイーン第1回大会の覇者にふさわしい。
平高は「私は上がりタイムが遅いタイプ。コケるんでタイムアタックができない(笑い)。今節も風が強いんで、大事に回っていた。優勝戦もターンマークを外さないよう心がけた」と語るが、1Mの瞬発力(瞬間的なスピード)こそ彼女の真骨頂。過去にF2を5回、F3も1回経験してA2降級はおろかB2降級も味わった波乱万丈のレーサー人生。それでも底力があるから、今でも女子トップクラスに君臨する。
ただ、年齢も37歳になり「最近、スピードがイマイチなんで、そこをちゃんとしたい」と言う。川井を始めとする新興勢力のレースぶりを見て危機感を持ったのだろう。
とはいえ、ハンドルやメンタルを含めて、若手が平高の域に達するには、もう少し時間がかかるだろう。何しろ平高は〝痛い目〟にあった経験を力に変えたからだ。













