【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。映画界最高峰の祭典「第96回米アカデミー賞」で、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞、山崎貴監督「ゴジラ―1.0」が視覚効果賞に輝きましたね。本当におめでたいです!
さて、本日は大きなニュースになったこのアカデミー賞で、作品賞をはじめ7部門を受賞した、クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」(29日公開)を紹介します。

 同作は原子力爆弾を開発し「原爆の父」とも呼ばれた天才物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材とした歴史映画です。この作品を見る前に僕は日本で公開して大丈夫かなと、とても心配でした。今も遺族の方がいらっしゃる中で米国バンザイの映画なんじゃないかと。広島、長崎の原爆のことを思い、複雑な心境で見たんですけど、これがとんでもない。原爆をめぐる苦悩や葛藤、悲壮感とともに米国側から見た原爆を描いた傑作に仕上がっていました。

 また、この映画はテーマだけでなく、音響と特殊効果が抜群にすごい。僕が見たときはもう耳がおかしくなるんじゃないかってくらいの爆音でした。これを再現するのってすごいことなんですよ。原爆の恐怖というのを席で体感することができるというのが評価されているポイントの一つでもあると思います。

 近年、アカデミー賞の作品賞にネットフリックスなどの映像サブスクリプションの作品が多くノミネートされるようになりました。大きな時代の変化を感じますが、やっぱり僕は映画ってスクリーンで見るものだって思うんですよ。映画がより身近になり、家で手軽に映画を鑑賞できることはもちろん素晴らしいことですが、やっぱり映画は劇場で見てほしい。なぜかというと、それはテレビの画面サイズでは伝わらない音響とか迫力とかがあるからなんですよね。この作品がまさにそう。原爆の恐怖、衝撃、悲壮感などを余さず感じてほしいんです。

 ストーリーなどの人間ドラマだけでなく、映画から一つでも多くのものを受け取れるように、ぜひとも劇場で見てほしい映画の一本として、この「オッペンハイマー」を紹介しました。ぜひご覧ください。