「文藝春秋」総局長の新谷学氏が、ダウンタウン松本人志からの訴状を週刊文春誌上で公開した意図を語った。

 5日までに公開されたユーチューブチャンネル「ReHacQーリハックー【公式】」にゲスト出演し、経済ジャーナリスト・後藤達也氏らと対談。

 週刊文春は昨年暮れの第一報を皮切り、松本の女性問題を厳しく追及。対する松本は文藝春秋に対し5億5000万円の損害賠償訴訟を起こしている。

 週刊文春では松本側から出された訴状を誌面に掲載。新谷氏によると「編集長の判断。かなり多くの人が関心を持っていた。ポイントをしっかり我々の責任においてお伝えした方が良いのではないか?という判断だ」という。

 後藤氏が「松本さんサイドにはお伝えしているんですか?」と聞くと、「公開するということですか? していません」と明らかにした。

 その上で訴状について「どこが争点なのか?というと、密室の中で松本さんがいて、被害女性と言われる方がいて、何かしらの行為があったことはあったんだろうけど、そこに合意があったのか?なかったのか?というところが、松本さん側の争点なのかな」と推察。

 続けて「そうなると、あくまで密室の中でのことで、松本さんサイドは『客観的証拠がない』と仰ってますけれど、被害女性いわく、携帯電話も取り上げられているような状況の中で客観的な証拠を残すことは不可能だと思う。そうなってくると、そこに合意があったのか?なかったのか?というのは、松本さんの証言と被害女性の証言しかないので、いわゆる『やった』『やらない』的な双方の証言のどちらかに説得力があるかを裁判所が判断する」と見立てた。

 松本とA子さんが飲み会で対面したのは2015年。文春はA子さんと20年に接触を持った。後藤氏からは「いわゆる公訴時効みたいな話ってありますけど、A子さんが言ってらっしゃることが事実の場合、(公訴時効は)7年。この時だと警察に相談することもできた。文春がそれを促すことはなかったのか?」という質問が飛んだ。

 これに新谷氏は「よく言われることなんですよ。なんで警察に行かないで、週刊誌に行ったんだと。これを刑事事件として立件するのは、はっきり言って不可能だと思う。彼女の証言だけで客観的な証言だけで、それを裏付ける証拠もないわけです。私も警察の幹部クラスの人と話していても『100%無理ですよ。事件には絶対ならないよ』と言われてしまう」とコメント。

「事件化は難しいけれど、我々からしたら警察が事件にすることができないのならば、彼女は泣き寝入りしなければならないのか、と考えた時にそんなことはないよなという風に思っていて。我々なりに彼女の証言をかなり長時間、20時間くらいと現場は言っていましたけど、彼女の一つ一つの証言を裏付ける取材をして、現場のホテルにもA子さんと一緒に行って実況見分して、やれる範囲での裏付け取材は十分に尽くした」と〝伝える意義〟を強調した。