お笑い芸人のハリウッドザコシショウ(49)が今月30日、自腹で放送枠を買い取って制作費も全額出資して制作したバラエティー番組「提供ハリウッドザコシショウ」(テレビ神奈川、深夜25時)を放送する。わざわざおカネを出してまで番組をつくった理由は何なのか? 本人を直撃すると、そのウラには最近のバラエティー番組に感じる物足りなさ、さらに昔の番組や先輩芸人に対するリスペクトがあるという――。
今回の番組は、スポンサー・プロデューサー・構成・主役まですべてザコシショウ自身が務めている。スポンサーも自分のためCMも一切なし。純粋な“ザコシワールド”を55分間ぶち抜きで、一気に地上波へ流し込む。番組のコンセプトは「とにかく自分がやりたかったことをいろいろやる」だという。
自腹で枠を買い取ってまで自身で番組を制作することにこだわったことについて、ザコシショウは「前から構成も番組の方向性も自分で決めるような番組をやりたかったけど、待っててもそんなオファーは来ない。だったら自分で枠を買ってやろうと思って」と明かした。
気になる金額について聞くと、「正直言うと、総額で300万までなら払おうと思って始めた。いくらかかったか、細かくは分からないけど300万よりは下です。放送枠込みで。みんな車を買ったりするけど、自分は特に物欲もないし、それなら番組をつくった方がいいなと思って」。
また、放送はテレビのみで、ネットなどの配信はしないという。「番販(制作した番組素材を販売すること)したいので。どこかのテレビ局が買ってくれればと思って、あえて配信はナシにしました」
初の試みだけに苦労もあったという。「全部のカネ払ってるから、スタジオ借りるのも技術さん雇うのも自分。僕のギャラも自分で払ってる(笑い)。収録とかでいろいろ問題が起きてもすべて自分で判断しなきゃならないから、それは大変。世の芸人に『やれるものならやってみろ』って言いたい。絶対やれないから」と胸を張った。
枠を買ってまで制作したウラには、最近のバラエティーに物足りなさを感じていたことがあるという。
「今のバラエティーって、MCとひな壇にタレントがいて、みんなでVTRを見て何か言うみたいなのばかり。そうじゃなくて昔あったような、志村けんさんの『だいじょうぶだぁ』とか松本人志さんの『一人ごっつ』、あと『オレたちひょうきん族』『ドリフ大爆笑』…。最近では大みそかの『笑ってはいけない』は攻めた番組だったけど、それもなくなったし。学生のころ見ていた番組を自分が主役でやりたかった」
昔のようなバラエティー番組がなくなった背景については「今はすぐネットで炎上するからね。制作側が文句が来ないようにやって、いろんなものをカットして番組をつくっていくと、結局VTRを見ながらみんなでいろいろ言う。そんな形のバラエティーになっちゃうんでしょうね」と分析した。
今後の目標について聞くと「有田哲平さんみたいに番組を自分でプロデュースしていくような芸人になりたいですね。でも昔の芸人さんはみんなそうだった。ビートたけしさん、明石家さんまさん、島田紳助さん、志村けんさん、松本人志さん…。そういった芸人さんを僕はリスペクトしてるし、自分もそういうふうになりたい。もちろんテレビでやる。ユーチューブとかでもできるとは思うけど、テレビにこだわらないと方向がそれていく気がするので」と熱く語った。












