ロックバンド「BUCK―TICK」のボーカル・櫻井敦司さん(享年57)が19日に脳幹出血のため急死したことを受けて、音楽業界からは悲しみの声が広がっている。 

 櫻井さんをよく知る音楽関係者は、号泣しながら「メイクが強烈なので誤解されやすいですが、まじめでやさしく、人当たりのいい人でした。悪く言う人はいないのではないでしょうか。本当に言葉がありません」と語った。

「BUCK―TICK」は櫻井さん(ボーカル)、今井寿(ギター)、星野英彦(ギター)、樋口豊(ベース)、ドラムスのヤガミトール(ドラムス)の5人組。全員が群馬県の同郷、同世代で結成された珍しいロックバンドだ。

 レコード会社関係者の話。

「バンドメンバーというより、地元の仲間という感じ。ヤガミは樋口の実兄だし、今井と星野はご近所さん。今年、デビュー35周年を迎えましたが、これまでメンバーの脱退などがなかったのも、そんなところに理由がある。だからこそ結束も強い」

 同バンドは、日本のロックシーンの第一線を走ってきたが、やはり櫻井の存在は大きかった。

「周囲に支えられて活動が続けられているということをよくわかっていました。だから、スタッフや他のメンバーが作った曲をどう思うか常に考えていましたね。それでいてステージでは身を削りながらパフォーマンスしていたので、後輩のロックミュージシャンからもリスペクトされていました」(前出の音楽関係者)

 櫻井さんの死去が発表された24日、今井は自身のインスタグラムで「永遠に5人でバンドをやれると思っていました。でも、そんなコトは『不可能』ということも最初から、わかっていました。いつか、こんな日が来ることもわかっていました。ずっと、あっちゃんの横でギターを弾いていたかった」と故人をしのんだ後に、こうもつづった。

「ま、でもね。続けるからね 大丈夫」

 ボーカルの櫻井さんが亡くなっても「BUCK―TICK」の活動は続いていく。