車いすで活動するアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかが、SNSで話題になった〝排泄障害告白〟の真意を明かした。
「仮面女子」は20日、サブカルチャーの街・秋葉原にオープンした「アキバステラキューブ」(東京・千代田区外神田6丁目)の特別こけら落とし公演に出演。猪狩は会場について「エレベーターで(2階に)上がれて、段差がなく会場に入れるので車いすの方にも便利です」と話した。
猪狩は2018年4月11日、不慮の事故で脊髄損傷。下半身不随になったが、事故から4か月半後の8月26日に車いすでステージ復帰。現在も仮面女子メンバーとして活動。16日から自身の「X」(旧ツイッター)でハッシュタグ「#下半身不随女子の一人暮らし」をつけて、事故直後から現在の生活などを投稿している。
猪狩は「仮面女子の猪狩ともかとしてキラキラした部分を見せるのとは違って、個人の猪狩ともかとしては私生活のリアルなことだったり、こういうことが困るとか不便してますよとか、もっと深いところを言ったほうがいいなと思いました」と告白に至った経緯を明かした。
告白の中で注目されたのは「排泄障害の問題」だった。猪狩は「尿意・便意が全くないので時間を決めてトイレに行き、自分の意思で排泄することもできないからカテーテルや坐薬を使わないといけません」と説明し「普通にもよおしてトイレに行けることって有難いことなんだとつくづく思います」とつづった。
ライブを終えた猪狩に投稿の反響を聞くと「『初めて告白』みたいに報道されましたが、排泄障害のことは過去にも書いているんです。それだけ衝撃的だったのかなあ。でも、以前より声が届くようになったと考えればうれしいです」とうなずく。
この日の仮面女子は約1時間のロングライブを実施。その後の物販を含むと〝長時間〟になる。アイドル活動での排泄問題は大丈夫なのか。「私は毎日会社に行くというサイクルではない。行く場所によって車いす用のトイレがあったりなかったり。まあ、ないほうが多いので、私の場合はカテーテルを尿道にさしてそれを尿を溜めるバッグにつないで、トイレに行かなくても大丈夫なようにしている」と説明した。
ライブでは車いすでステージを動き回り一体のパフォーマンスを行う。「脊髄損傷していると体温調節が難しい体になっているので、みんなが汗ダラダラになっていますけど、私はあまり汗がかけないのでじんわりって感じです」。ライブ後は「アドレナリンが出ているので乗り切れていますけど、帰った後とか翌日にドバッと疲れがでます」という。
一人暮らしを始めたことからバリアフリーに関する投稿も増えた。実際に生活を始めて感じたのは「水回りの環境じゃないですかね。お手洗いとかお風呂とかちゃんと使えるようになっていないと生活できないですよね」とユーザー視線で強調した。「5年間車いす生活をしていると、自分が当たり前のことが、他人にとっては『そうなの?』と意外だったりすることが多いので、周りの声も聞きながらみんなが学びを得られるような発信をしていきたい」と意気込んだ。
ところで、候補生時代から書き初めで「実家最強」「生涯実家」などと、実家暮らしのメリットをアピールしてきた猪狩が、なぜ一人暮らしを始めたのか?はファンが気にする部分だ。〝結婚準備〟を予想する声もあるが「全然、全然!」と笑って否定。
猪狩は「実は1年くらい前、お父さんとケンカをしたときに『出ていく!』と口走ったんです」と告白。ただし、これが脱実家につながったわけではない。「埼玉県に住んでいますが、ドアツードアで2時間。睡眠時間や送迎するスタッフさんの負担も減らせるかなと思って一人暮らしを決めました」と〝職住接近〟を選択したという。「でも実家にいるネコちゃんに会えないのはつらいので、時間に余裕があるときや翌日が休みの場合は実家に行きます」と変わらぬ〝実家愛〟を強調。最後は「年末の書き初めは『大体実家』にしようと思います」と笑った。












