芸能界を席巻してきたジャニーズ事務所が一転して〝弱い立場〟に追い込まれている。
言わずもがな、故ジャニー喜多川氏の性加害問題が発覚したためだ。世間の批判、一部メディアの手の平返し、スポンサー離れの三重苦で苦境に立たされている。
なかでも、これまでの蜜月関係がウソのように性加害を追及しているのがNHKだ。背景には下手に緩い対応をすると、受信料の不払いにつながりかねないという危機感があるのだろう。
先月27日の定例会見ではジャニーズ事務所の人権意識が変わり、被害者救済への対応が確認されるまで、ジャニーズタレントの新規起用を見合わせると明言。大みそかのNHK紅白歌合戦への起用も「現状ゼロ」とした。
さらに同局は2日に行われたジャニーズ事務所の記者会見で「指名NGリスト」が存在していたことをスクープ。9日放送の「ニュース7」では、局内トイレでジャニー氏が当時高校生だったJr.に性加害を行っていたと伝え、局の不手際を謝罪した。テレビ関係者の話。
「芸能部署ではなく、報道局が一連のニュースを牽引している。これまでは芸能部署からストップがかけられていましたからね。『徹底的にやるべき』と息巻いている記者もいます」
一方で、これまでの〝ズブズブ関係〟を見てきた者からすれば、華麗なる手の平返しにはひと言いいたくもなる。
「紅白を見ればわかるでしょう。毎年4~5組も出ている時期があった。あれはジャニーズ側ではなく、NHKの方から『出て下さい』とお願いしていたんです」とは芸能プロ幹部。
ジャニーズ側も今回のNHKの対応には神経をとがらせている。前出の〝トイレ性加害〟が放送された9日には、公式サイトで「虚偽」の性被害告発のケースが複数あるとして、報道機関に対し、告発内容を十分に検証するよう求める声明を発表した。具体的な対象には触れていないが、業界ではNHKにクギを刺したともっぱらのウワサだ。
「このところ、紅白に『ジャニーズ2枠確定』といった報道も散見される。出る・出ないはジャニーズ側が決めることなのに、出場するグループ名まで飛び交っている。この状況をジャニーズ側が面白いと思うはずがない」(前出芸能プロ幹部)
仮に2枠で決まったとして、出場するジャニーズグループは好奇の目で見られる可能性が高い。音楽関係者は「今年に関しては出るメリットは少ない。NHKが『出してあげてもいいよ』というスタンスなら、なおのこと。ジャニーズのプライドもあるだろう」と指摘する。
ピリピリムードは当分続きそうだ。












