第36回東京国際映画祭(10月23日~)で上映される全作品のラインナップが27日、都内で発表され、世間を騒がせている性加害問題について、安藤裕康チェアマンが言及した。
ジャニーズ事務所が故・ジャニー喜多川元社長の長年の性加害を認め、エンタメ業界は大混乱だ。世界的ムーブメントの「#MeToo」(性被害を告発する運動)が、日本の芸能界に君臨する〝巨大帝国〟の牙城を崩した格好。だかこの運動はもともと6年前、米ハリウッドの映画業界から始まった。
国際映画祭を名乗る以上、この問題は避けて通れない。質疑応答で映画祭としてのスタンスを問われた安藤チェアマンはまず、こうコメントした。
「性加害の問題であるとか人権の問題であるとか、そういう部分について、私もセンシティブに真剣に向き合っていきたいというふうに考えておりまして、幅広い意味でも、人権を侵すようなそういうことは断固として許されるべきではないというふうに考えております」
ジャニーズ事務所の名前こそ出さなかったが、事務所の問題で不利益を被り始めた所属タレントに配慮した言い回しで、こう続けた。
「他方で、ここにいろいろ映画でもですね、出演される方々の問題もございまして、これについては、皆さま方の活動の場を失うというようなことになってはいけないと思っておりまして、いずれにしましても、今いろいろと社会でまだ調査も進んでおりますし、それに対する対処の仕方についても社会全体として各方面で議論し、かつ措置が行われている最中でございますので、私たちとしてもこれを非常に真剣に注視していきたいというふうに思っております」
今回のラインナップで、ジャニーズタレントが主役級で出ている作品は、KAT―TUN亀梨和也主演のサスペンス「怪物の木こり」だけだ。今年、海外の映画祭で話題になった作品や、国際的な巨匠の最新作を集めた「ガラ・セレクション部門」で上映される。メガホンを取ったのは三池崇史監督で、市山尚三プログラミングディレクターは「海外ですごいカルト的人気のある監督の作品」と紹介した。
また、1942本の応募作品の中から厳正な審査で15作品選出された「コンペティション部門」では、元SMAP・稲垣吾郎主演の「正欲」(岸善幸監督)が上映される。












