TBSの安住紳一郎アナウンサー(50)が9日、同局のニュース番組「情報7daysニュースキャスター」に出演。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長の性加害問題に関する、マスコミの沈黙について自身の意見を述べた。

 安住アナは、1988年の北公次さんの暴露本発売、2004年の週刊文春とジャニー喜多川氏の裁判での性加害の事実性認定などがあってもTBSの報道番組で報じなかった理由について、「私たちもきちんと聞き取り調査などを行うべきなのかもしれません」と冒頭でコメントした。

 続けて「この1週間、私の周りのマスコミ人に話を聞いたかぎりでは、『当時は捜査当局も動いていないし、大きな問題であるという認識がなく、法律上も強制性交の被害者は女子に限定している時代で、ただの芸能ニュースの一つだろうとして取り上げなかった』という話を聞きました」と沈黙した理由を改めて説明した。

 また3月18日に、BBCがジャニー氏の性加害に関するドキュメンタリーを放送したにもかかわらず、同番組でその事実を取り上げたのが4月22日の放送であった点についても「2週間、遅かったと思います」と指摘。

「その時点では性加害があったことを事務所側が認めておらず、さらに自分たちが取材している問題でもないので取り扱いに注意が必要という判断で放送しませんでした。それが大手事務所に対する忖度ではないかというご指摘があると思いますが、そのような側面は十分にあると思います」と認めた。

 さらに自身がインタビューを行う際でも、取材対象者にNG項目があれば、今後の関係のために損得勘定で仕事をすることもあると述べたうえで、「これは嫌われても聞かなきゃならないという時は自分で考えてそのような手段をとるのですが、今回がまさにそのケースに当たるのに、私含めて放送局で働く人間たちがことの重大さを分かっていなかったということだと思います」と反省の弁を語った。