◇青木玄太(36)滋賀支部100期

 前走の津では序盤2、1、1、2着と好着順もシリーズ3走目となる2日目のイン戦で不良航法で減点10。予選最終日となった3日目12Rも5着に敗れ予選敗退に終わった。

「着順ほど足は良くなかったんですよね。特に回ってから押す感じが違っていたような気がしますね。だから、行けると思ってツッコんだら、他の艇に当ててしまって迷惑をかけたり…。そこの部分が自分のイメージと違ってましたね」と〝敗因〟を振り返る。ただ、現在の課題、そして、さらなる進化へ向けて足掛かりが明確になったシリーズでもあった。

「最近は伸びをつけるような調整をしています。もともとは出足、ターン回りを重視する調整でした。でも、伸びがないと外から包まれて何もできなくなってしまう時もあるんですよね。伸びがあれば、そういうこともなくなるし、前に出て、そのまま、いい着を取ることができる。実際にそういうケースが多くなったし、スタートも行けるようになりましたね」と仕上げパターンのモデルチェンジに取り組んでいることを明かす。

 その成果も数字に表れている。これまで勝率6点台が続き、7点を越えたのは2015年前期の7・05だけだった。それが2023年前期にはキャリアハイとなる7・44をマーク。続く2023年後期も7・30。現在、級別審査期間中の2024年前期も日現在で7・44と再びキャリアハイを更新する勢いだ。スタートも通算のコンマ17に対して2024年前期はコンマ13と切れ味が増している。

 その一方で、新スタイルで克服しなければいけないテーマもハッキリしてきた。それが前節の津でも課題となった出足系統の調整だ。「伸びを求めていく中で手前をどうしていくか、ですよね。うまくバランスを取っていけるようにしたい。それができれば、もっと成績も良くなると思うんですよ」と目を輝かせる。新たなスタイルに挑戦。手応えをつかみ、実際に結果にも結びついている。その先へ進むための課題もクリアになってきた。

 もう一歩、先へ――。9月からは住之江・高松宮記念、桐生67周年記念、福岡70周年記念とGⅠ戦線への参戦が決まっている。10月には蒲郡ダービーに出場。2018年3月の浜名湖クラシック以来2回目のSG挑戦だ。

 ハイレベルな舞台で強敵と戦うこと、また、SG常連レーサーの仕事を目の当たりにすることで課題克服が加速するチャンスでもある。猛暑の夏を乗り越え〝勝負の秋〟に挑む。

☆あおき・げんた 1987年2月22日生まれ。滋賀支部の100期生。滋賀県出身。2007年5月にびわこでデビュー。同年7月のびわこで初勝利。2010年10月にびわこで初優勝。通算16V。同期に桐生順平、宮地元輝、平高奈菜、秦英悟、鎌倉涼、川野芽唯ら。