15日に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」で、主人公・万太郎(神木隆之介)の妻寿恵子(浜辺美波)が、借金取りの磯部(六平直政)を一喝、懐柔して返済どころか借り入れ増額をのませるシーンがあった。
200円の返済期限が過ぎていると長屋に乗り込んできたコワモテの磯部は、2円50銭しか返せないという寿恵子を売り飛ばそうと手を出すもはね飛ばされた。「たかが200円のはした金、あ~~、ちいせえ、ちいせえ」と言い放った寿恵子は、磯部を丸め込んで万太郎の「植物図譜」出版のため新たな200円の借金を認めさせた。
200円は現在の価値にしていくらなのか。この日の劇中、時代は明治23(1890)年とのナレーションがあった。国立国会図書館の調べ方案内「過去の貨幣価値を調べる(明治以降)」で紹介されている企業物価指数(卸売物価指数)による換算がネット上で見ることができる。それによると同年の1円は2009年における2267円に相当。200円は約45万円に値する。これなら借金としては「はした金」と言えなくもないだろう。
一方で、貨幣価値の換算には給与や個別商品の価格などさまざまな比較対象があり、給与でみると明治の1円には現在の2万円の重みがあるとの指摘も。それでいくと200円は400万円となり、出版費用の200円を加えると万太郎の負債は800万円に膨らむ。もちろん、寿恵子のひと言は金額の多寡と言うよりは金貸しをドつく気合の一喝とみられるが。
一方、万太郎を東大から追い出した〝上から目線〟田邊教授(要潤)については「俸給3000円らしい」との噂が万太郎の耳に入った。東大植物学教室の教授だった田邊は「帝国大学理科大学の教頭兼教授、校長を2校掛け持ち、政府の仕事…」と勢力拡大。1円=2267円なら3000円は年収680万円余りだが、2万円で計算すれば6000万円。「3000円もあったら借金の100や200…」と万太郎はため息をついた。
ここまで、寿恵子の内職や質屋の話題ぐらいしかありくりを感じさせなかった「らんまん」。ようやく「金額」が出た。












