【KeyHolderトップに聞く④】乃木坂46、SKE48を傘下に抱える東証スタンダード上場企業・KeyHolderの大出悠史代表取締役社長(41)、北川謙二副社長(43)、株式会社ゼストの高田裕充代表取締役社長(49)への直撃シリーズ第4回では8月にデビューする新グループ「僕が見たかった青空」について言及。乃木坂46公式ライバルの登場はアイドルシーンにどんな影響をもたらすのか。それぞれの考えを聞いた。

 ――乃木坂46では3期生の久保史緒里、山下美月が女優としても活躍。4期生の賀喜遥香、遠藤さくらは過去のシングルでセンターを務め、5期生の池田瑛紗はグループ活動と受験勉強を両立させる中で今年、東京芸術大学に合格するなど、それぞれが成長を見せているが、齋藤飛鳥の卒業で乃木坂46を初期から支えてきた1期生が全員いなくなったことで、不安はないですか

 北川 先日、8月23日に発売される33枚目シングルの選抜メンバーが発表されましたが5期生の井上和がセンターを務めます。1、2期生が卒業しても新たな顔がどんどん出てきている。卒業したメンバーのイズムと言いますか思いは3、4、5期生にしっかりと伝わっていると思いますし、個性あふれるメンバーがそろっているのではないかと思います。

 ――そんな中で乃木坂46の公式ライバル「僕が見たかった青空」(以下「僕青」)が6月15日にお披露目された。KeyHolder傘下の広告代理店「allfuz」がこのグループに資本参画してグッズ販売などMD(マーチャンダイジング)全般を担っている

 大出 広告代理店とMDのところをallfuzが請け負うという形で出資させていただいてます。私もお披露目会に参加してきましたが、今後の成長が楽しみなグループだと思っています。

 北川 配信でお披露目を見ました。事前情報が全くなかったのでグループ名は衝撃でしたね。数字が入ってなかったところやあのキャッチーなグループ名にまずガツンとやられたなという感じでした。AKB48が公式ライバルの乃木坂46に刺激を受けたように、乃木坂46にとっても今後「僕青」が刺激になっていく事に期待しております。

 ――乃木坂46の公式ライバルグループということで今後、食い合ったり、競合していくことになるのでは

 北川 競合するというより「僕青」は「僕青」の良さというものを形成されていくと思うので、違う路線を何かしら模索していくのではないでしょうか。このグループ名も大きな決意表明のように感じましたし、競合というよりは、アイドルファンのパイを増やしていくというような意味合い、アイドル業界全体を活性化していくものと捉えております。

 ――「僕青」がSKE48にとって脅威になる可能性は

 高田 そうは思っていません。僕らは僕らの道をひたすら突き進んでいこうというのもありますし、北川副社長がおっしゃったようにアイドル市場全体がメディアを含めて注目された時に48グループがあって、坂道グループもあって、そこに新しくて話題性のあるグループも出てきた。その中でSKE48が目立つことをやっていけば逆に見てもらえるチャンスは増えていくのではないかと思っています。

 ――SKEと僕青は同じレーベル(エイベックス)であることから、歌番組へのプッシュなど僕青が最優先でSKEは(エイベックスに)ほったらかしにされるのではないかとファンは不安に思っている

 高田 そこは関係ないとは思いますが、こちらからも(エイベックスサイドに)強く働きかけていきたいと思います。それと僕ら(ゼスト)も名古屋のテレビ、ラジオ局ともう一度ゼロから関係作りを始めていて各テレビ、ラジオ局の方々とお会いしているところです。名古屋でもう一度足場を固めて、東京や大阪にも進出していくことを考えながらやっているところです。決してエイベックスさんだけに頼るのではなく、ゼストとしてもその部分は力を入れていこうと思っています。例えばSKE48の新曲「好きになっちゃった」が中京テレビの人気番組「PS純金」のエンディングテーマとして流れることになりました。そういったことをしっかり取り組んでいこうと思っています。

 大出 乃木坂46については引き続き女性グループのトップアイドルコンテンツとして(アイドルシーンを)けん引していってくれるものと期待しています。またSKE48についても新公演など新たな施策を打ち出しながらさらに伸ばしていってほしいと思います。もちろん他の48グループとの連携も必要なので本丸(AKB48)しかり、姉妹グループの代表、オーナーと頻繁に連絡を取り合っていて、議論を活発に行っています。オール48で逆襲を図っていければ…。リブランディングして共に成長していければと考えています。(続く)

 ☆おおいで ゆうし 05年三井住友銀行入行。17年株式会社KeyHolder入社。22年3月代表取締役社長就任。

 ☆きたがわ けんじ 11年株式会社ノース・リバーを設立。20年7月にKeyHolder取締役、23年3月に副社長就任。NMB48の6枚目シングル「北川謙二」のモデルでもある。

 ☆たかた ひろみつ 97年エイベックス・ディーディー株式会社(現・エイベックス株式会社)入社。19年株式会社ゼスト入社。22年3月代表取締役社長就任。