タレントのryuchell(りゅうちぇる)さんが12日、東京・渋谷区の所属事務所で亡くなった。27歳だった。現場の状況から警視庁は自殺とみている。元妻でタレントのpeco(ぺこ=28)との間に長男(5)を授かったが、昨年8月に離婚を発表。一部ネットユーザーから「育児放棄」などと中傷されていた。亡くなる直前にはGLAYの楽曲を繰り返し聞いていたという。

 日中の灼熱が残る12日夕、マネジャーが渋谷区の事務所に入った。目の前に飛び込んできたのは、看板タレントの変わり果てた姿。午後5時33分、警察に110番通報したものの、帰らぬ人となった。

 ryuchellさんは前の所属事務所を退所した後の2021年秋以降、少しずつ女性的なファッションを披露するようになった。同時にインスタグラムやツイッターで一部ネットユーザーから中傷メッセージを受け始める。

 22年7月、ツイッターに「1か月程前からインスタに鍵をつけました」と報告。その理由を「1人ひとり見て承認したい」と説明し、承認制に切り替えた。これにより、不特定多数が閲覧できたryuchellさんのインスタは、本人に申請して承認を得られたユーザーが閲覧できるように。本人は承認制への切り替えを「特に深い意味はありません」とした。

 昨年8月にはインスタで離婚を発表。これ以降、髪を伸ばしたり、ティアラをつけたり、スカートをはいたり、美容に励んだりした。性の多様性についても積極的に発信。だが、一部のネットユーザーからは「育児放棄」を指摘されるようになった。

 知人の話。

「ryuchellさんはインスタのストーリーズに『嫌われてることは知ってる』などとこぼすようになります。仕事で地方や海外へ行くことも少なくない。今年6月には地元沖縄や韓国に行っています。こういったことが一部のネットユーザーに知れ渡り、育児放棄などという誹謗中傷が過熱しました」

〝異変〟はあった。左肩にpeco、右肩に長男のそれぞれの名前をタトゥーにして入れていた。それが7月1日に投稿したインスタの写真では、白いワンピース姿からのぞく両肩のタトゥーがなぜか消えていたのだ。デジタル加工、あるいは何らかの施術を受けたのかは定かではない。亡くなる前日11日は長男の5歳の誕生日だった。

 関係者によると、亡くなる直前まで繰り返し聞いた楽曲は、GLAYの「100万回のKISS」(07年)だったという。ファンの間では、いじめから救うメッセージソングとして知られている。

◆いのちの電話
【相談窓口】
「日本いのちの電話」
ナビダイヤル 0570(783)556
午前10時~午後10時
フリーダイヤル 0120(783)556
毎日午後4時~同9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時