演歌歌手の三山ひろし(42)が2日、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で「15周年記念リサイタル~ありがとう 感謝を込めて~」を開催。1800人のファンの前で、全23曲を熱唱した。

 2009年のデビューから、今年6月で活動15周年を迎える。聴く人に安心感と活力を与える〝ビタミンボイス〟が人気を博し、紅白歌合戦にも8年連続で出場するなど活躍を続けている。

 これまでの歩みを振り返ると「私の15年は『早かったですね!』と軽い感じでは言いたくない」と表現。充実の歌手人生としながらも「いろんなことがあった。見せたかった人もお亡くなりになりました。天国で『そこまで成長したのか! しっかり頑張れよ』って思ってもらえるような周年記念ライブにしたい」と意気込んでステージに臨んだ。

〝見せたかった人〟について聞かれると、言葉に詰まってしまう場面も。

「『三山ひろし』って名前を付けてもらって、可愛がってもらった。中村典正先生に見せたかった15周年なんで…」と、今は亡き〝師匠〟を思って涙ぐんだ。それでも前を向き直して「(師匠に)届くように歌わないと。『泣いてる場合じゃないぞ、つねくん!』って言ってるかもしれませんね」と声をふり絞った。

 そんな師匠からは「器用に生きなさい」と教わっていたと明かす。

「『歌をうたうだけじゃなくて、器用に生きていっていろんな人に可愛がられる三山ひろしになれよ』ってデビューする前から言われました。いつでも一番後ろの席でジーっと見てるんです。今日も見てるんじゃないかな」と思い出を振り返り、客席後方まで歌声を響かせていた。

 ライブでは歌唱のほかにも、和太鼓、ドラム、ギターとさまざまな楽器に〝器用〟にチャレンジ。

「ドラムは新歌舞伎座の座長公演の前から稽古に励んでいて。何にもできないところから始まってます」と謙遜しながらも、鮮やかな演奏を披露し観客を楽しませた。

 アンコールでは新曲「北海港節」(7月5日リリース)を熱唱した。「どんこ坂」に続く15周年記念シングル第2弾で、狙うは9年目の「紅白歌合戦」。同番組に51度の出場を果たした演歌の大先輩である北島三郎氏から「15年では一人前とは言いにくい。30年経ったら自然体になれるから頑張れ!」と激励された。

 亡き師匠と大好きなファンに捧げる堂々の歌唱で、客席からは万雷の拍手が降り注いだ。次なる目標は〝30周年記念リサイタル〟だ。