東洋太平洋フェザー級2位の堤駿斗(23=志成)が31日、東京・後楽園ホールで同級3位のジョー・サンティシマ(フィリピン)と王座決定戦に臨み、3―0の判定勝ち。元世界3階級王者・田中恒成(畑中)らの4戦を抜き、国内最速となるプロ3戦目でのアジアタイトル獲得を果たした。
「今はホッとしてます」。そう振り返った堤だが、心の底から喜ぶことはできなかった。序盤から一方的に攻めて、ジャッジは3者いずれも大差をつけた。だが、欲しかったのは何と言ってもKO勝利。最終12ラウンドに猛ラッシュをかけたが、世界王座挑戦の経験もあるタフなフィリピン人を最後まで倒せなかった。
デビュー戦、2戦目に続いての判定勝ち。それでも3戦目でのアジア王座獲得は日本ボクシング史上初快挙だ。胸を張っていい。決め手に欠いた反省はあるものの、プロで初めて12ラウンドを戦い抜いた経験は自信につながる。「12回戦って、強敵にしっかり勝つことができて良かったです」と堤はやっと笑った。
もちろん、アジアは通過点だ。次の狙いは世界の頂。世界王者の日本最速は田中の5戦で、こちらの記録更新にも期待が高まる。4戦目での世界王座獲得について「今日の結果だとまだ厳しいと思う」というアマ13冠の〝ネクストモンスター〟は「自然と記録はついてくる。目の前のことを一つひとつ乗り越えて、世界チャンピオンになるだけです」と静かな闘志を燃やした。












