【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。日本テレビ系「スッキリ」(3月31日放送で終了)の「那須どうぶつ王国」(栃木県)からの生中継で、オードリーの春日俊彰さんがペンギンのいる池に落ちたことが問題になりました。ペンギンにエサやりをしている春日さんに向かって、MCの加藤浩次さんが「池に落ちるなよ」などとフリ、春日さんは計3回、池に落下。日本テレビの石澤顕社長が定例会見で謝罪する事態になりました。MCにフラれてボケるのは芸人のお約束でもあります。さまざまな意見がありますが、動物と共演する難しさを考えさせられました。

 映画にも動物をテーマにした作品がたくさんあります。過去には撮影中、動物が亡くなることもありました。戦争シーンで、馬が倒れるダイナミックな映像を撮るために仕掛け線を使用し、馬を転倒させたことも。子猫がかわいそうに歩くシーンでは、肉球にキズをつけてよろよろ歩かせたという報告もあります。近年は動物愛護に厳しい目が向けられ、なるべく動物を使わずにCGで制作しています。

 今回はディズニーの名作「ライオン・キング」(2019年)を紹介します。本作は、1994年に公開されたアニメーションをジョン・ファヴロー監督がフルCGの“超実写版”としてリメークしました。

 動物たちの王国プライドランドの王であるライオンのムファサに息子シンバが誕生します。シンバは父の跡を継いで王になるはずが、ムファサの弟スカーのたくらみによってムファサは亡くなり、シンバもぬれぎぬを着せられ王国から追放されます。シンバは外の世界で新しい仲間と出会い、大人へと成長します。ある日、幼なじみのメスライオンのナラと再会。荒廃した王国に平和を取り戻すため王国に戻ることを決意します。

 ストーリーをご存じの方も多いと思いますが、何といっても映像美が素晴らしい! CGの表現で最も難しいとされたのが毛の動き。それまでCGは毛の少ないものに限られていたんですが、クリエーターたちの努力によって全身を毛に覆われた動物まで表現できるようになりました。その最高峰と言っていいのが本作。動物たちの毛の一本一本に生命が宿り、サバンナの風に揺れる草の葉まで実にリアルで、没入感がすごい。ストーリーを知っていても楽しめる作品です。

 CGの技術を向上させることで動物たちを守り、リアルを超える超実写映画が制作されるようになった。意識をアップデートさせることが新たな表現を生み出すのかもしれません。