元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が、放送法文書をめぐり主張を曲げない高市早苗経済安保担当相に苦言を呈した。

 高市氏は総務省が公表した行政文書のうち、自身について記載がある4枚について「ねつ造」と断言。17日、会見で改めて見解を問われた高市氏は「ねつ造というのは、私の理解では、ありもしなかったことをあったかのように、つくることであると思っております。特に撤回するつもりは、ございません」と述べた。

 一方で高市氏は「少し言葉がきつすぎた」として、最近は「不正確」という表現に改めていると説明。それでも「ねつ造」という表現は撤回しない考えを強調した。

 橋下氏は17日、ツイッターでこのニュースを引用した上で「『捏造』は撤回し『不正確』に切り替えればいいのに。不正解を主張したまま、捏造や議員辞職は言い過ぎだったと謝罪すれば収まる問題」とバッサリ。

 続くツイートでは「合理性がなくなったのに撤退できない政治家は、自衛隊の最高指揮官、総理大臣には不適格」と斬り捨てた。高市氏は日本の防衛政策に明るく、また、女性初の首相を目指し、2021年9月に行われた自民党総裁選に立候補した経緯がある。

 引くに引けなくなった感のある高市氏。騒動の着地点はいまだ見えない。