大垣競輪GⅢ「開設70周年記念 水都大垣杯」は6日、3日目を迎え準決3番がハイライト。10Rでは山口拳矢(27=岐阜)と橋本優己(22=岐阜)の地元フレッシュコンビが、そろっての決勝進出を目指す。

 2日目(5日)の二次予選6Rは「先行してバックを取る競走をしようと思いました。体の動きと反応は初日より良かったです」。バックでまくってきた岩本俊介(38=千葉)の番手が離れると、二の脚を使い2着に粘り込んだ。ただ、マークの坂口晃輔(34=三重)が仕事をして、落車したため「僕に逃げ切れる脚があれば、晃輔さんとワンツーを決められたんですが」と申し訳なさそうに話した。

 デビューしてから急速に力を付けてきた。岐阜第一高校自転車競技部の先輩・山田諒(24=岐阜)は「高校の時はそんなに強くなかった。努力したんでしょうね」と感心する。橋本は「諒さんはエリート。僕はスピードが全然で、インターハイに行っても優勝を狙える選手じゃなかったです」と頭をかく。

 それが階段を駆け上がり、ビッグレースにも出るようになった。「思っていたよりだいぶ早いです。父(大祐・45=岐阜)が選手なのでどれぐらいかかるか予想がついたんですけど。5、6年かかるかなと」。戦力不足の中部にあって長距離砲への期待は高まるばかりだ。

 3日目準決10Rは山口拳矢と岐阜2人。昨年末の平塚ヤンググランプリ2022は山口が前を回ったが、今回の橋本は「拳矢さんに付いていって決勝に行っても『選手としてどうなの?』って思います」と自力勝負を希望した。2人で決勝へ行きたい山口が「(橋本が)前で戦ってどれぐらいの確率で勝ち上がれると思っているの?」と聞くと、橋本は「う~ん」と考えて込んでから絞り出すように「7割…」。

 その気持ちがよく分かった山口は笑顔で「じゃあ、任せるわ」と返した。橋本の渾身の自力勝負に注目したい。