珍事が発生だ――。全日本柔道連盟は27日、強化委員会を開催し、世界選手権(5月、カタール・ドーハ)の男子90キロ代表だった増山香補(パーク24)を強化指定選手から外したと発表。さらに代表権もはく奪され、補欠の1番手だった100キロ超級の影浦心(日本中央競馬会)が代表に選ばれた。
残り約1年半となったパリ五輪での活躍が期待されていた増山だったが、今月中旬のグランドスラム(GS)テルアビブ大会を前に減量に失敗。急激な減量に体が耐え切れず、体調不良となったという。その後、本人や栄養士などから聞き取り調査を実施した結果、自己管理に問題があったと判断。内規に記された通り、強化指定から外されることになった。
男子日本代表の鈴木桂治監督は「この事態を重く受けて止めていて、大きな責任を感じている」と切り出した上で「日本代表としてあるべき姿ではないと、われわれ代表の監督、コーチ、スタッフも痛感している。世界一を目指す選手として体重管理、コンディション、基本中の基本を再確認して新たな強化に努めたい」と厳しい口調で語った。
計量失敗で世界選手権の代表をはく奪されるのは史上初の大失態。ただ、強化選手に返り咲けば、パリ五輪出場の可能性もゼロではない。指揮官は「強化選手を外れるが、精神的なサポートなどは今までやってきたので、しっかりと支えていこうと思う。また強化選手に入れる道筋もあるので、そういったところを含めて話をしていきたい」と奮起を促した。












