お笑いコンビ「ダウンタウン」浜田雅功のものまねなどで人気のものまねタレント・ハリウリサ(29)が発表したオリジナルソング「ヴィルマ」が泣ける実話ソングとしてSNSを中心に注目されている。日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれたハリウはLGBTであることを公表し、同曲では自身の半生と母への感謝の思いを歌い上げている。自身の性に対する葛藤、そして母との絆について語った。
曲のタイトル「ヴィルマ」はハリウのお母さんの名前だ。昨年10月の単独ライブにヴィルマさんを招待しサプライズでこの曲を披露した。アンコールで「ヴィルマ」を歌唱すると会場は笑い声からすすり泣きに変わった。SNS上では「泣ける実話ソング」として反響を呼んでいる。
ただ当のヴィルマさんの反応は予想外のものだった。「『家を出て1人で生きて行く』という歌詞があるんですけど縁を切ろうとしている歌と解釈して『歌詞を変えなさい』って(笑い)」(ハリウ)。歌詞の説明をしてようやく誤解が解けたという。
作詞作曲を務めたのは、お笑い芸人のはなわ。事務所の先輩で、ものまねタレントのホリがハリウの半生に興味を持ち、はなわを紹介したことで曲が誕生した。
中学時代は同級生から「ハーフ」とからかわれ、さらに自身の性にも悩んだ。「親友を好きになって、誰にも言えないし親友の恋愛話を聞いて応援しないといけない。自分はなんで異性が好きじゃないんだろう」ともがいた。「バレたらイジメられると思ったので好きでもない男子に告白してフラれたり…」と自分自身を偽り続けた。
歌手を目指し高校生からボイストレーニングに通ったがトレーナーから「歌手は売れるにはルックスが大事」と言われ夢を失いかけた。
高校卒業後に特技のものまねを学ぶため東京アナウンス学院に進学し、卒業後は舞台などで腕を磨き浜田のものまねでブレーク。浜田本人からも「これからも俺のものまねやってくれるんか? じゃあ俺のやるわ」と言われ、私物のスカジャンをもらい本人公認となった。
芸人としてステップアップしていく中で自身の性について向き合うきっかけとなったのがヴィルマさんの言葉だった。バラエティー番組で元彼を紹介した際に「それを見て母が『アンタが男と付き合うワケないでしょ』と言ってきて。隠せてると思ったけど知ってるんだなって」と母の思いに気付いた。
「アンタの娘、変だね」。ヴィルマさんも娘に対する周囲の偏見の声にさらされていた。そんな声に対してヴィルマさんは「自由に恋愛してるだけで周りに迷惑なんかかけてない。だから好きでいいじゃない」と反論したという。このエピソードも歌詞の中に織り込まれている。
ハリウは2年前から一人暮らしをしているが、家を出た理由が浜田だという。「母は私に歌を歌ってほしいらしくて。浜田さんの『結果発表ー!』と叫ぶものまねをやると喉を痛めるので、浜田さんはやめなさいって。それで母ともめて実家を出ていくことになった」と明かした。
しかし一人暮らしの場所は実家からわずか徒歩20分の距離で「どうしてもヨーグルトを渡したかったらしくて今日も待ち伏せされてました。毎日来ます。1人で生きていくという歌詞にした割には近すぎました」と笑顔を見せた。
☆はりう・りさ 1993年7月25日生まれ。東京都出身。ものまねのレパートリーは浜田、ホイットニー・ヒューストン、小柳ゆきなど。











