後任は――。ディズニー映画「アナと雪の女王」3作目が制作されることになった。米ウォルト・ディズニー・カンパニーが日本時間9日、発表した。詳細は近日中に明らかにするという。
「アナ雪」のパート1、2は米国や日本をはじめ世界各国で公開。日本での興行収入は、2014年公開の1が255億円とメガヒットし、19年公開の2は134億円だった。
1、2のいずれも、21年12月に死去した女優で歌手の故神田沙也加さんが王女アナの声を務めた。3の制作が明るみに出ると、SNSでは「神田沙也加さんの素晴らしい吹替えや歌声をもう聞けないんだという事実が真っ先に思い浮かびました」とその死を改めて惜しむ意見や、後任の人選に「近い雰囲気の声質であることを願うばかりです」と望む意見があった。
3では誰が抜てきされるのか。映画関係者の話。
「アナの声を誰が務めるかはトップシークレットですが、声優で決まっていると聞きます。神田さんの明るく、澄んだ声質に近いそうです」
ディズニー映画は作品の世界観を非常に大切にする。主なターゲットは子供や若者で、その夢を壊したくないとの思いが強い。
雪だるまのオラフの声を務めたミュージシャンのピエール瀧が19年3月、薬物事件で逮捕されたことが明らかになると、ディズニー側はその翌日にオラフの声の交代を即決。薬物事件の火の粉が飛ぶことを嫌い、イメージ刷新に走った。
後任は声優の武内駿輔を起用。瀧があてた声と激似でその技量が称賛されたとともに、ディズニーの世界観の継続性、統一性も注目された。
「そのため、3では神田さんの声質に近い声優を起用し、世界観の継続性、統一性を保とうとするとみられます」(同)
1、2の興収にどこまで迫れるか。