NHK大阪放送局は7日、兵庫県内で2026年8月放送予定の特集ドラマ「手塚治虫の戦争」(2026年8月放送予定)の制作発表取材会を行った。
同作は、1970年代に漫画家としてどん底にあった手塚治虫が描いた、自身の戦争体験をもとにした漫画2作品(紙の砦、ゴッドファーザーの息子)を原案に、手塚(高良健吾)と戦時下を生きる手塚の分身・大寒鉄郎(原田琥之佑)の二人の物語としてドラマ化する。
2年後の手塚治虫生誕100周年を待たずに放送することについて、同局の田島彰洋プロデューサーは「手塚治虫さんは、ずっと戦争と向き合ってきた人。今の時代も世界のどこかで戦争が起きており、100周年を待つ必要はなく、今だからやるべき」テーマだと説明した。
今回、手塚治虫役を演じる高良は「虫プロダクションが倒産(1973年)したり不遇の時代でも苦しみを乗り越えられたのは、(手塚さんの)マンガへの信念や闘争心だと思う。手塚さんを演じられるのは、最初で最後かもしれない。このような方を演じられるのは、(役者として)すごいありがたいこと」と意気込んだ。
原田が演じる大寒鉄郎役について「鉄郎は自分(手塚さん)だと思うんです。(戦時中、空襲で)大阪市内が燃えてる時にもマンガを書いてる(キャラクター)。戦争が終わったから漫画家になれるかもと希望を持つんです」と解説。
原田自身は鉄郎について「少年が持つべきものを持っている。睡眠時間を割いてもやりたいものを持っているっていうのは、すごいすばらしいというか、僕もうらやましいと思えるところ」とマンガの主人公に羨望の気持ちを示した。
戦争という重いテーマについて高良は「よく祖父が戦争の話をしてくれた。『戦争は繰り返しちゃいけない』と祖父がよく言っていた」と振り返った。続けて「(手塚さんがマンガを書くなかで)日本が平和な時代に、もう一度この戦争に向き合うっていうのは、手塚治虫さんの中で戦わなきゃいけない部分があったと思います」と推察した。
原田は「僕は(戦争について)教科書で習う一般常識しか知らないんですけど、(戦争は)繰り返しちゃいけないし、忘れてはいけない」と言い、姿勢を正した。












