【佐藤武文氏が全豪オープンを徹底分析・男子編】テニス界の勢力図が大きく変わりそうだ。4大大会の今季初戦となる全豪オープン(メルボルン)は16日に開幕するが、今シーズンの動向についてGAORAテニス中継解説者の佐藤武文氏が徹底分析。前編では男子勢の現状に迫った。

 長年男子ツアーをリードしてきたロジャー・フェデラー(スイス)が昨季限りで現役を引退。ノバク・ジョコビッチ(35=セルビア)とラファエル・ナダル(36=スペイン)の2強争いが注目されている。

 佐藤氏は「全豪オープンに向けてはジョコビッチは大会に出ながらベースを上げ、ナダルは早々に会場となるオーストラリアに入って試合勘を養っている。対照的な調整をしている」とし、2強の動向に注視する一方、今大会が勢力図を変えるキッカケになるかもしれないと指摘する。

「いま、20歳前後の若手が出てきていますからね。ランキング3位のキャスパー・ルード(24=ノルウェー)は実力を付けてV争いの一角にいるといえます。7位のフェリックス・オジェアリアシム(22=カナダ)、10位のホルガ・ルーネ(19=デンマーク)も注目ですし、全豪はケガで出られませんが、1位のカルロス・アルカラス(スペイン)はびっくりする勢いで駆け上がってきましたからね」と、今大会の結果次第で世代交代が加速するという。

 また日本勢では自己最高の世界33位とランキングを挙げて、4大大会で初のシードとなった西岡良仁(27=ミキハウス)に熱視線を送る。佐藤氏は、昨季に4年ぶりツアー2勝目を上げた西岡を「ツアーにも慣れてきて、世界からも要注意人物とみられている」とし、その原動力が「過去4位になった錦織(圭=33、ユニクロ)を除くと、日本勢のランク最上位は杉田(祐一=34、三菱電機)の36位でした。西岡はこの順位を更新することをモチベーションにしていた」と語った。