結成15年以内の漫才日本一を決める「M―1グランプリ2022」の決勝戦が18日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、ウエストランドが優勝。賞金1000万円を獲得した。ウエストランドは2020年にも決勝進出したが、この時は9位と惨敗。そこからの“復讐劇”が実現したウラには、「ダウンタウン」松本人志と「爆笑問題」太田光という“お笑い界の2大巨頭”からのアドバイスがあったという――。
今年のファーストラウンドは、1位が667点のさや香、2位が660点のロングコートダディで、ウエストランドは659点の3位となった。
この3組で争う最終決戦は1番目にウエストランド、2番目にロングコートダディ、3番目にさや香の順でネタを披露。その結果、ウエストランドに山田邦子、ナイツ・塙宣之、立川志らく、サンドウィッチマン・富澤たけし、中川家・礼二、松本人志という審査員7人中6人が投票し、3位から大逆転で見事な優勝を飾った。残る1人の博多大吉はさや香に投じた。
ウエストランドは井口浩之(39)と河本太(38)のコンビ。決勝には2年前の20年にも進んだが、この時は9位と惨敗した。
優勝後の会見で井口は2年前を振り返って、「前回は10位よりウケてない9位だったんで、リベンジは果たせたかなと思いました」と語った。2年前の惨敗から一気に逆転できた要因として、審査員を務める松本人志と、所属事務所「タイタン」の先輩である「爆笑問題」太田光の“金言”があったという。
2年前の大会で松本は、“毒舌漫才”のウエストランドに対し「もっと刺してほしかった」とコメント。ただ「将来は有望ですよ」とフォローすることも忘れなかった。
さらに翌年、タイタンの新年会で、井口が太田に会った際には、「もっと開き直ってやれよ」とアドバイスされたという。
“毒舌漫才”で知られるウエストランドだが、ネタを作っている井口はそれまで「もっと誰にでもウケるような、分かりやすいネタをやった方がいいのでは」との思いがあり、思い切った毒舌を封印しがちだった。だが松本、太田という“お笑い界の2大巨頭”とも言うべき2人から似たようなアドバイスを受けたことで、思い切った毒舌に振り切ることができたというのだ。
この日の漫才では「アイドルは向上心がすごいが、役者なんてお互いの舞台見に行くだけ。一つも成長しない」「M―1にはあってR―1にはないものが夢」「大阪にあるものは『自分たちのお笑いが正義だ』という凝り固まった考え」など、毒舌というよりもはや悪口に近い漫才を披露。しかしこれが高く評価され、優勝という結果に結びついた。
松本に「こんな毒舌漫才もまだまだ受け入れられると夢を感じた」と言わせるほど、大絶賛されたのだ。
松本と太田といえば、これまであまり接点がなく、一部では“不仲説”が流れたこともあった。この日も同じタイタン所属のキュウが、松本に86点という低い得点を付けられた際には、「太田さんの事務所だから?」と聞いたほどだ。
だが根底にはお笑いを愛する、同じ熱い気持ちがあるのは間違いない。ウエストランドの優勝は、そんな2人のアドバイスを生かした最大の復讐劇となったようだ。












