【東スポ音楽館】演歌歌手の松前ひろ子が23日にリリースしたシングルが「相合い傘」(作詞・伊藤美和/作曲・原譲二)だ。原譲二、つまり御大の北島三郎が3年前に作曲したシングル「夫婦鶴」も歌ったが、この時とはまた違った雰囲気の“夫婦もの”となっている。

 ――新曲はどんな作品ですか

 松前「人生はいろんなことがあるけど、そこを乗り越えてきた夫婦ものです。歌詞に『どろんこ ぬかるみ 水たまり』という言葉があり、人生はその通りだから。いつも穏やかな日ばかりでなくても、その中を2人で歩いていけば、進んでいけば、何とかなるよという夫婦ものを女性目線で歌っています」

 ――2019年にも北島さん作詞作曲の「夫婦鶴」という夫婦ものを歌っています

 松前「『夫婦鶴』は王道の夫婦ものでしたが、今回はちょっと雰囲気も違って、歌詞にある『そっと寄り添い』とか優しさも表現しています。今年4月に北島先生から“ひろ子、こんな歌があるんだけどどうか”って電話があったんです。その時、電話口で鼻歌で歌ってくださり、タイトルを聞いたら“『相合い傘』だ!”って。曲もタイトルも気に入ったのですが、ちょうどシングルを出したばかりだったので、秋に出すので取っておいてくださいね、誰にも渡さないでくださいねって頼んだ作品なんです」

 ――来年2月にはこの楽曲を題材にしたカラオケ大会を都内で開催。歌唱するうえでのポイントは

 松前「普通は一小節を一気に歌うのですが、この歌は一小節の中に休止符が3つも入っているところがあるんです。楽譜通りに歌えばブツ、ブツと切れて色気がなくなっちゃう。だから、聞こえるか聞こえないかという声の余韻を生かした歌い方をするんです。この歌い方を習得するためにこの曲を100回聴きました。ですので、何度も聴いてほしいですね」

 ――24年には55周年を迎えます

 松前「小さい時から日本舞踊やお琴とか習っていたので、55周年は総決算じゃないですけど、そういうのを交えたステージをしたいですね。ただ、昨年4月に右足付け根の変形性股関節症の手術していて、まだちょっと踊れないので今年、来年と時間をかけて治して節目の年を迎えたいなと思っています」