将棋の佐藤天彦九段が対局中にマスクを着用しない違反行為で反則負けになった件で、著名人からも様ざまな意見が飛び出している。

 佐藤九段は28日に東京・渋谷区の将棋会館で差された第81期名人戦A級順位戦で永瀬拓矢王座と対局。午前10時に開始され。当初はマスクを付けていた佐藤九段は終盤の午後11時ごろになって、長時間にわたってマスクを外した。これを永瀬王座が「反則ではないか」と指摘。関係者が協議し、佐藤九段の反則負けが決定した。マスクの着用違反で棋士が反則負けになるのは初のことだ。

 日本将棋連盟ではコロナの感染拡大を受け、対局者のマスク着用を「推奨」にしていたが、今年2月からは着用を「義務」とする臨時対局規定を実施。ただし、健康上やむを得ない理由があり、事前に届け出て連盟理事会の承認を得た場合は例外としている。

 脳科学者の茂木健一郎氏は29日、自身のツイッターで「そういう規定があるから、という考え方もわからないわけじゃないけど、それやるとみんなが不幸になるし、そもそも、もうマスクの着用についての杓子定規なやり方、やめた方がいいと思うよ。悪法も法とか言うけど、それで日本が不自由になって悪くなったら意味ないから」と投稿。

 参院議員で格闘家の須藤元気氏もSNSで「勝負事をする人にとって、『本来の戦うところ』でない負けは悔しいはずです」とした上で「ぜひレギュレーションを見直して欲しいです」と〝ルール変更〟を提案した。

 ネット上でも「決まりは決まり」という意見がある一方で「失格前に警告しないのか」「永遠にこの規定でいくのか」など、疑問視する声も多い。なかには相手の永瀬拓矢王座へ「そこまでして勝ちたいのか」などの批判も上がっている。

 実業家の堀江貴文氏は29日、ツイッターで「確かにセコイ。永瀬王座」と投稿。メンタリストDaiGoも「そんなに気になるならオンライン対局でもすればいいのでは」と提案し「適当なマスクつけても、対面で何時間もやってたら感染防止効果なんかほとんどないだろうに…」と指摘した。