将棋の羽生善治九段(51)と渡辺明名人(38)が7日、ツイッターで20歳にしてタイトル獲得数10期を達成した藤井聡太五冠(竜王、王位、叡王、王将、棋聖)を称賛した。

 藤井五冠は5日、6日行われた王位戦七番勝負第5局で豊島将之九段を破り、王位防衛に成功。併せてタイトル通算10期獲得の偉業を達成した。

 この偉業に羽生九段は「まだ20歳であり二日制のタイトル戦はほぼ負けていない等の活躍は、適切な表現が見当たりません。内容的には深い分析と読みで豊島さんの強さも感じたシリーズでした。まだまだ人間の可能性を感じさせた素晴らしい対局でした」と驚きをもって、藤井五冠の強さをたたえた。

 一方、プロ野球ヤクルトファンで知られる渡辺名人は「最年少通算10期と52号、どちらもさらっとやってるように見えてしまう」と同日、52号本塁打を打ったヤクルトの村上宗隆と比較しながら驚きを表現。

 さらに「あの組み上がりなら、先手が勝ち易いように見えるけど『勝ち易い』という概念自体が古いんですかね?」と渡辺名人の目からは先手の豊島九段の方が勝ちやすい形に見えたとし「プロ野球では平均球速が10年で5km/hも上がって、色々と変わったんでしょうけど、将棋も捉え方を変えないといけないかな」と、野球とともに将棋の既成概念を覆されつつあることを明かした。