女優・藤山直美(63)が30日、京都・南座で開幕する「藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演」(10月1~23日、同所)の公開ゲネプロに登場した。

 今年は〝昭和の喜劇王〟と謳われ、お茶の間で絶大な人気を博した藤山寛美さんの三十三回忌に当たる。直美は「追善公演はこれで区切りにさせていただきたい」と話しており、5月の大阪松竹座、7月の新橋演舞場と行われてきた追善公演も南座で掉尾を飾る。

 ゲネプロを終え、取材に応じた直美は「疲れました」と笑いながらも、「何とか初日を迎えられることを喜んでいます。お客さんに喜んでいただけるのが一番の追善。心ひとつにして務めさせていただきます」と気を引き締めた。

 偉大な父については「戦争が終わり、高度経済成長で人の情とか親子の情とかが薄れてきた時に、花咲じいさんのように世間にお芝居を通じて訴えかけるために生まれてきた人」と例え、「戦争も体験してるけど決してそれは言わなかった。私は偶然、そこに生まれただけ。リンクするところは全然ない。私らとは引き出しの多さが違うし比べられない。比べると無礼」と最大級の敬意を表した。

 寛美さんといえば、阪神の次期監督に内定した岡田彰布氏と顔が似ていると話題になることも多かった。

 直美は「父と岡田さんが並んで阪神の帽子をかぶって写ってる写真がある」と明かしつつ、「うちの父がジョニー・デップみたいに格好良かったらええけど、岡田さんは(似てると言われて)、どう思ってはるんやろ。イヤなのかな?」と逆に岡田氏を心配。

 その上で、「今年の阪神はしょっぱなで倒れたけど、大山さんも佐藤さんもみんな頑張ってる。来年は期待できること多いんやないですか。頑張ってほしいなと思ってます」とエールを送った。