【今週の秘蔵フォト】「夏のお嬢さん」(1978年)という今の季節にふさわしいタイトルの大ヒット曲で、トップアイドルとなったのが榊原郁恵だ。はちきれんばかりの水着姿で満面の笑みを浮かべる姿は、とてもまぶしく見えた。高校2年時の76年に第1回ホリプロタレントスカウトキャラバンで、1万8000人の応募者の中から見事に優勝。77年1月「私の先生」でデビュー。続く同年4月「バス通学」がヒット。スターへの階段を上り始めていた。

 10月には4枚目のシングル「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」をリリースするが、発売直後の77年10月3日付本紙には「大きな胸には希望がいっぱい」の見出しで榊原のインタビューが掲載されている。

「まさか優勝できるとは思いませんでした。一生懸命頑張ったのがよかったんですね。その気持ちを忘れず一生懸命頑張ってます、ハイッ!」と笑顔で答える表情は、18歳の若さに満ちていた。

 新曲に話が及び2人のうちどちらが好き?という質問には「どんなにステキな人か分からないですけれど、うーん、やっぱりアラン・ドロンのほうが好きかなあ。だってすごいプレーボーイなんでしょ。どんな人なんでしょうね」と語った。

 夏に自慢の水着姿を披露して話題を呼んだことについては「水は怖くないの。でもスピードがないんです。それで泳いでいても耐久力がなくて。(泳げるのは)50メートルぐらい。特別習ったことはないから」と笑顔を見せた。

 目標にアグネス・チャンを挙げ「明るいイメージで素直な歌手になりたい」と夢を語りつつ「でも私は欲張りなのかな。歌とお芝居、両方やっていきたいんです。中途半端になっちゃうかなあ…でもやっぱり2つ!」と意欲的だった。

 その言葉通り、78年7月に「夏のお嬢さん」を大ヒットさせると、10月からはTBSの学園ドラマ「ナッキーはつむじ風」で初主演を演じ、さらに人気を高めた。その後もヒット曲を連発。女優としても映画やドラマで活躍を続け、18歳の時の夢を実現させた。現在もバラエティー番組などで往年と変わらない屈託のない笑顔を見せている。