格闘技イベント「RIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)に臨む所英男(44)が、偉大なチャンプからのエールを受け、闘志をみなぎらせている。

 神龍誠(22)との対戦を控え、25日に自身のジム「所プラス」で練習を公開。スパーリングでは若手に一本を取られ、その後は「やり残したことをやって終わりたい」と涙するなど、独自の世界観を存分に展開した。

 そんな所の心に火をつけたのは、ボクシングの世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥が所属する大橋ジムでトレーナーを務める元世界3階級制覇王者の八重樫東氏(39)だ。

 週1回、横浜近辺の選手が合同で行っている階段ダッシュのトレーニングで、一緒に汗を流す間柄で「もう引退されてるから、本当はやらなくてもいいのに一緒に走るんです。なのに時には先頭を走って現役選手を引っ張ることさえあって。本当にすごいと思います」と脱帽する。八重樫氏からは今回の試合に向け「頑張ってください。中年の星になってほしい」とゲキを飛ばされたという。

 所は「世界のトップになった偉大な方じゃないですか。だから時々『世界に出て行けなかった僕みたいな人間を、八重樫さんはどう見てるのかな』って思うことがあったんです。そういうふうに応援してもらえて、すごく力になりました」と感激の面持ちで語る。

 八重樫氏といえば36歳でIBF世界フライ級王座に挑戦するなど、30代で大活躍したまさに中年の星だ。「僕も必ず八重樫さんのように中年の星になります!」。逆境ファイターが見せるオッサンの意地に期待だ。