◇今垣光太郎(52)福井支部63期
〝SGの中のSG〟と称される「第32回グランドチャンピオン」が21日から6日間にわたって開催される。舞台は唐津湾に「さよ姫伝説」で有名な鏡山に囲まれたボートレースからつだ。SG開催は2010年チャレンジカップ以来12年ぶり。トップレーサーのみなぎる闘志に焦点を当てたカウントダウンコラム第2回では、その12年前の覇者・今垣光太郎が思いを語った。
からつでのSG開催は2010年11月のチャレンジカップ以来、約12年ぶり。当地SG前回覇者として参戦する。全国屈指の広大な水面で持ち前の攻撃力を随所に発揮して自身8回目のSG制覇を果たした。「あのころはまだ持ちペラの時代でしたね。エンジンが出ていたし、いい手応えで優勝できたのは覚えてます」と当時に思いをはせて声を弾ませる。
からつ通算勝率は今大会出場選手の中では3位となる7・86。優勝もSG1V、GⅠ1Vなど3Vだ。好走歴が多い要因に「三国と何となく雰囲気が似てるから好きなんですよね」と走り慣れた景色に近い環境面を挙げている。「最近はあまり大きなレースを走ってないけど、いつもいい成績を残せている気がします」と話す通り、直近は今年3月、昨年1月の一般戦でともに準優勝とまずまずの結果を残している。
近況のSG戦線では昨年8月の蒲郡メモリアルで準優に進出して以来、予選突破が壁になっており、決して堅調とは言えない。2017年に年間3本、2018年に2本のFを切ってから勝負どころでの踏み込みに不安を抱えるようになってしまった。昨年12月の住之江グランプリシリーズ2日目の非常識なF(コンマ09)も精神的に大きな影響を及ぼしている。
「以前に比べたら最近はスタートを思い切っていけていない。それもあって、無理に伸び型にするよりはスタンダードの仕上がりにする方が多くなっている」
3号艇でここ一番に臨む時、3カドに引いて場内を沸かせるシーンが少なくなった理由の一つに踏み込みに対する度胸も微妙に影響している。
からつでチャレンジカップを制した2年後の2012年には当地GⅠ優勝戦で2号艇からインを奪取してまんまと押し切ったこともある。攻撃的なスタイルだけでなく、ピット離れでコースを奪う〝意外性〟も魅力のひとつだ。
得意のからつで弱気になりつつある近況の流れを変えることができるか――。「出るからにはもちろん優勝を狙っていきます」。節目のSG10冠へ向け、自然体で〝コータロー〟の個性を出せれば楽しみも膨らむ。












