◇吉川元浩(48)兵庫支部79期
いよいよ2021年のSG戦線が幕を開ける。23日にボートレース福岡で「第56回クラシック」が開幕。2020年は峰竜太というスーパースターが賞金王をはじめ優秀選手表彰5冠を独占した。このまま峰が最強レーサーへの道を突き進むのか――。いや、並居る強豪レーサーが、峰の独走を許すわけはないだろう。その一人が吉川元浩だ。クラシック連覇中、福岡ではSG2Vと大会実績、水面相性では一歩も二歩もリードしている。
2019年・戸田大会、2020年・平和島大会とクラシックは2連覇中。そして今年の開催地・福岡ではSG初制覇を決めた2007年・グランプリと2019年・オールスターとSG2V。GⅠも2018年・65周年記念と2020年・67周年記念の2Vと堂々たる結果を残している。
あまりの相性の良さに「福岡に引っ越したいくらい」と語ったこともある得意水面だ。その理由については「ホント、何でかは分からない。水面が特殊だし、走り慣れているわけでもない。分からないのが相性ってことなんでしょうね」と首をかしげる。ただ何か不思議な力が働く水面が舞台となれば、優勝する条件が揃ったといっても過言ではない。
当然、クラシック3連覇という偉業も「やることは一緒だけど、縁はあると思う。話題になるし目標にもなる」と意識している。ただ、クラシックVは通過点。やはり最終ゴールは年末のグランプリに設定するのも、また当然のことだろう。
さらに「住之江でのGPを取りたい、というのがあるんですよ。GPといえば住之江のイメージが強い。地元から近いし」という。福岡でのGP開催は、後にも先にも吉川が制した2007年のみ。これはこれでレアな経験だが、レーサーとして伝統のある〝聖地〟で黄金のヘルメットをかぶってみたいというのもまた本音だ。
その大目標への近道として、まずは賞金トップ6、つまり3年連続のGPトライアル2ndからの出場が当面の目標となる。その点でも、過去2年のクラシックVがもたらしたものは大きい。単純に賞金が稼げたというだけでなく「最初に勝ったことでメンタル的に余裕を持って走れているのは大きいのかも」と、気持ちの上でもゆとりを持って走れるようになり、その後のレースにも好循環を呼び込んでいる。
2019年は福岡・オールスター、三国・66周年、2020年は福岡・67周年と、ここ2年でクラシック以外にもグレード戦で3V。GⅠでの優出や選抜戦での1着も明らかに多くなっている。
今年こそGP奪取へ。まずはゲンのいい博多で開幕ダッシュを目論む。
☆吉川元浩メモ☆ クラシック史上、大会連覇を果たしたのは2019、2020年と連続Vの吉川と西島義則(1997、1998年)の2人。3連覇を達成すれば史上初となる。
クラシック最多優勝は彦坂郁雄氏(引退)の3回(1974、1982、1988年)。2回は西島、松井繁(2008、2014年)、池田浩二(2009、2013年)、桐生順平(2015、2017年)と吉川。今大会で松井、桐生、吉川が優勝すれば彦坂氏に並んで最多タイとなる。












