日本モーターボート競走会・ボートレーサー養成所(福岡県柳川市)の「第132期選手養成訓練入所式」が5日に行われた。

 約27倍の難関を突破した50人(女子10人)が入所。日本モーターボート競走会の潮田政明会長は、未来のスター選手の卵に「夢や希望で満ちあふれていると思うが、それを叶えるためにも基本を学び、日々、緊張感を持って訓練に精進してほしい。ボートレーサー養成所の基本理念である『礼と節』をしっかり身に着けてもらいたい」と訓示した。

 新入生代表を務めたのは香川支部の三嶌誠司を父に持つ三嶌こころ訓練生(20)。「きっかけは父の存在。家ではお父さんらしく家族にふるまってくれるけど、レース場ではガラッと変わる。その選手としての姿に憧れを抱いていた。いったんは調理の道に進んだけど、やっぱりボートレーサーになりたいと思った。まずはここを卒業して、父に並べられるように頑張ります」と力強い決意を明かした。

 土屋蘭(17)も姉・土屋南に続いてボートレーサーへの道を歩み始めた。ニュージーランドに約2年間、留学。姉の影響を受けてボートレーサーを志す事を決意して帰国。見事に一発合格を果たした。「合格した時は家族がすごく喜んでくれました。一つ一つしっかり学んで、まずは姉に追いつきたい。いつかは遠藤エミさんのように、SGが取れる選手になりたい」と意気込みを語った。

 132期生は1年間にわたる厳しい訓練を受けた後、来年5月にプロデビューする予定。