芸能界を引退した上岡龍太郎さんの弟子で、漫談家のテントさん(65=本名・三浦得生、みうら・とくお)が27日午後10時50分ごろ、交通事故に遭って大阪市内の病院で亡くなった。
大阪府警天王寺署によると、現場は大阪市営地下鉄谷町線・谷町九丁目駅の上にある交差点。テントさんが所属する吉本興業によると、横断歩道を渡っていたテントさんは、右折しようとした44歳の会社員が運転する乗用車にはねられた。フロントガラスで頭部を強打したとみられる。病院に搬送された際には、すでに心肺停止の状態で、その後に死亡が確認された。
大阪府八尾市出身のテントさんは、幸つくると漫才コンビ「大空テント・幸つくる」を結成し、1981年の第12回NHK上方漫才コンテストで優秀賞を受賞。師匠の上岡さんからは「出てくるのが10年早かった」と言われるなど、才能を高く評価されていた。
自身をパチンコ台に見立てた「人間パチンコ」のほか、自分の手をクモに見立てて左右の手で戦わせる「クモの決闘」などの持ちネタの“怪芸人”としても知られる。メディアへの露出が少なく、活動の中心である関西でも、めったにお目にかかれないことから「ツチノコ芸人」とも呼ばれた。
同じ吉本所属の陣内智則(42)は2012年、本紙関西版「大阪スポーツ」限定掲載のインタビューで、注目する芸人としてテントさんを挙げた。「ホントに好きなんで。昔、テントさんの家に行って勉強部屋の机を開けたら、ドングリがいっぱい入っていた(笑い)。そういうところがカッコエエし、アホやし、無邪気やし、そんなすてきな芸人さんはいないですよ」と語っている。
吉本興業によると、通夜・告別式などは未定。最後の出演作は、来月開催される京都国際映画祭で上映予定の映画「かぞくのひけつ」になる。












