4日のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、「ミスター巨人軍」長嶋茂雄氏の名前が登場者の口から飛び出す場面があった。

 この日は、ヒロイン・ひなた(川栄李奈)の弟の桃太郎(青木柚)が、ひなたの元同級生の小夜子(新川優愛)に心をときめかせる場面が繰り返された。それを表現するツールが、時代設定の1992年に広く認知されていた俵万智氏のベストセラー歌集「サラダ記念日」だった。

 京都の高校1年生で野球部員の桃太郎。自校の国語教師になっていた小夜子が気になり、勉強になる本を教えてもらう口実で「国語準備室」へ。そこで渡されたのが「サラダ記念日」。すると桃太郎は「この本を読んでと君が言ったから…小夜子記念日」と歌集を抱きしめた。

 ところ変わって路地で偶然会った2人は、野球部の話に。サードのレギュラーを狙うと話した桃太郎に、小夜子は「へえ~かっこいい。長嶋みたい」。これに「長嶋みたいねと君が言ったから…茂雄記念日」と桃太郎はニヤけた。

 92年はミスターが巨人軍監督を退任して12年。監督に復帰する前年で、それまで球界を離れていた。関西でサードといえば、88年で引退した阪神の掛布雅之氏の残像が残るファンも少なくなかっただろう。

 ツイッターでは、視聴者から「サードは京都でも長嶋なのか」「あのころの関西ならサード掛布だよな」「昭和40年生まれの京女が平成に『長嶋』ってなあ」と突っ込みが。

 一方、「野球にそんなに興味なければ、サードのスター選手が長嶋で止まっていてもおかしくない」と理解を示す声もあった。

 劇中、小夜子の「サード長嶋」に桃太郎は「古いわぁ」。2人の時代感覚の違いを出すためにミスター登場となったのか…。