【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】テレビで時に見る催眠術。かかる人もいれば、まったく術の影響を受けない人もいるという。

 ナインティナインの岡村隆史は全くかからないタイプだ。「打ち合わせで『催眠術師の方に来てもらうんです』って言うから『それ、大丈夫なんですか?』って言うたら、『僕は本物だと思います』って。なかなか催眠術って信じられないじゃないですか。『催眠術、かかったことありますか?』って言われて、『僕はないです。多分、かからないと思います』って言ったら、そのディレクターさんが『僕もかからなかったんですけど、一緒にいたADがモロかかったんですよ』って」

 番組の収録前に、楽屋で催眠術師が岡村に予備催眠をかけることになったが「『岡村さん、人さし指と親指をつけてください』って。『固いですよ。固い。もう動かない。動かないよ、岡村さんの手は離れない。3つ数えたら離れない。いきますよ。1・2・3、はい、離れない。離してみて』って言われて。…パッと離れて。で、すぐ俺は謝って。『いや、謝らなくていいんです。離れましたね』って言われて。『岡村さんは、離れないってイメージができてないんです』って」。それを繰り返すこと3回。結局、かからなかった。

 ドランクドラゴンの鈴木拓もかからないタイプだ。「催眠術師のすごい方は、『いいですか?』っつって。予備催眠のときに『番組を成功させたいですよね?』『はい、そうですね』って。『じゃあ、わかりますよね?』って。それはダメだったやつなんですけど、ちゃんとかかるやつは、本当にかかって」と振り返っている。

 おぎやはぎの矢作兼は催眠術のメカニズムについて触れている。「催眠術の人が言うには、催眠術っていうのはさ、変なものではなくて。分かりやすく言ったら、クラブやフェスに行った時、楽しいなって思う時あるじゃないですか、と。それを楽しいなって思った時、周りを気にしないで、本当に盛り上がっちゃおうっていう感覚って分かります?って。それを何も考えずにできる人が、かかりやすいんだって。俺たちみたいに周りの目を気にしちゃったりとか『いやいや、それは恥ずかしいじゃん』とか、そういうのじゃない。『楽しんじゃえばいいんです。ノリじゃん、催眠術にかかった方が面白いじゃん』って思うのが、催眠術だと」と語る。

 催眠術を心の病気を治すために用いる催眠療法の世界では、かかる側の能力がほとんどで、催眠術師はそのサポートをしてあげるというスタンスらしい。それとは逆にテレビに出演する催眠術師は「かける側に能力がある」と思わせるために派手な髪形や格好で、威光を示し、催眠をかけやすくしているという。

☆現役放送作家X氏=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳でラジオ番組で放送作家デビュー。PTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。