日本全国に増え続ける面白い名前のパン屋のプロデューサー・岸本拓也氏が、もし地方の街をプロデュースしたら? 新規開店のために日本を飛び回り、地道な調査を重ねる岸本氏。蓄えた知識を街おこしに生かしてもらおうという連載です。
【福島・塙町②】
ダリアがきれいな塙町ですが、実は宿泊施設はそれほど多くはありません。宿が増えれば遠方からの観光客にもアピールできます。
郊外や地方にある宿泊施設を兼ね備えたレストランをオーベルジュというのですが、塙町にはまさにそういった施設を造るのが良いと考えています。塙町は山に囲まれていてとても静かなところなので、ゆったりとした時間を過ごせるステキなレストランになると思っています。
また、塙町は観光客以外にも目を向けた取り組みを行っています。それは廃校の再利用です。
塙町には、過疎化によって子供が減ってしまった影響で廃校になった学校があります。この建物がとても立派で、古い建物でもないのです。モダンな感じでおしゃれな空間なので、ステキなところだなと思いました。塙町はこの学校を事務所やITなど、場所を選ばずに仕事ができる企業に向けて貸し出しているんです。自然が豊かでいい場所なので、そういった環境で仕事ができるのは、働く人もリフレッシュできますし、とても良い取り組みだなと感じました。最近はレストランなど廃校などを再利用する企業が増えています。テレワークがコロナ禍で普及しましたが、他県にはこうした廃校をテレワークスペースとして活用している例もあります。
SDGsなど持続可能な社会の取り組みが叫ばれていますが、とても大切なことだと感じます。塙町の廃校には調理室などの設備も整っていますので、私ならレストランやイベントを開きたいなと考えていますし、私の会社で製パンの研修所をここに造るのもアリだなと思ったりしています。ちょっとした広場もあるのでコンサートなんかをするのも良いのではないでしょうか。
塙町では、観光客を呼ぶだけでなく企業を誘致する取り組みも行っている点が素晴らしいと感じました。












