恩師も大関とりを〝厳命〟だ。大相撲秋場所10日目(17日、東京・両国国技館)、関脇・大の里(24=二所ノ関)が関脇・霧島(28=音羽山)を寄り切って無傷の10連勝。唯一の1敗だった霧島との大一番を制し、「落ち着いて取れた。また明日集中して頑張ります」と表情を引き締めた。
大の里は、新小結だった今年夏場所で12勝を挙げて史上最速V。今場所から国技館に大の里の優勝額が掲げられ、6日目に観戦に訪れた、母校・海洋高相撲部の田海哲也総監督(63)は「教え子の優勝額を見るのが夢だった。感慨深いものがある」と笑みを浮かべた。
新関脇で迎えた名古屋場所は9勝6敗。それでも、優勝した横綱・照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)を11日目に撃破し、殊勲賞を受賞した。田海氏は「普通の力士だと関脇になって9勝を挙げて、横綱に勝って殊勲賞も受賞して(周囲から)『おめでとう』じゃないですか。でも、大の里の場合は『残念だったね』『2桁(勝利に)いかなかったね』と言われるのが、期待度の高さを感じた」と改めて大器ぶりを実感する。
周囲の期待に応えるように今場所は初日から快進撃。残り5日間で2勝以上挙げれば、大関昇進の目安となる三役の地位で3場所合計33勝に到達する。昭和以降の幕下付け出しでの最速昇進は、豊山と雅山の所要12場所。大の里が所要9場所で達成すれば、大幅にスピード記録を更新できる。
2度目の賜杯獲得を目指す教え子に、田海氏は「今場所は大関になれる最大のチャンス。変に緊張しないで今まで通りやっていけば、十分いけると思う。一気に大関昇進して(角界の)スーパースターになってほしい」とエールを送った。〝看板力士〟への道を一気に駆け上がることができるか。












